スーパーのレジのバイトは、私たちの生活に身近な仕事ですよね。
人との関わりがそれほど苦手でなければ、初めてのアルバイトでも、応募のハードルが低く感じるのではないでしょうか。
仕事内容も楽で待遇も良い場合が多いイメージもあります。
その一方で、クレーマー対応や接客がしんどいというイメージもありますよね。
大学生になり初めてのアルバイトとして、地元大手スーパーのレジバイトを1年半経験した立場として、実際楽だったのか、しんどかったのかをありのままに紹介していきます。
スーパーのレジのバイトはしんどいの?楽なの?
一言で言うと、「楽」だと感じていました。
シフトは平日の夕方から22時の閉店まで。
スーパーには特売日やポイントサービスデーがあるため、忙しい日と楽に働くことができる日の差が大きく、メリハリを持って仕事ができました。
お客さんが少ない時間は袋詰めの台を拭いたり、カートやカゴを整理したりとレジから離れる時間もあり、息抜きにもなっていました。
また、バイトやパート、社員と人手も十分でしたので、シフト通りの時間で働くことができました。
少し厄介なお客さんが来た時も先輩や社員さんが近くのレジから来て助けてくれる環境もあり気持ちの面でも楽に働くことができ、1年半継続することができました。
スーパーのレジのバイトがしんどいと思うところ
しんどいと感じたところは、お客さんとのやりとりと繁忙日のお客さんさばき、そして声出しです。
私がレジバイトを始めたきっかけが人とのコミュニケーション能力を高めるためでしたので、最初は戸惑うことばかりでした。
・バイトとプライベートが曖昧になってしまうところ
レジバイトでは名前の書いてある名札をつけるため、顔と名前を覚えられます。
プライベートですれ違った際に、突然声をかけられたりするのがしんどかったです。
特にスーパーの近くにはバイトの日以外は近づかなくしていました。
・「お客様の声」に苦情を書かれたとき
どこのスーパーにもある「お客様の声」のアンケートボックスに名指しで「接客態度が暗い」」と書かれたときは出勤するのが怖くなりました。
繁忙日などしんどい時に笑顔を忘れずに接客をすることはかなり疲れました。
・「いらっしゃいませ」の声の大きさを求められること
スーパーの社員さんは体育会系の方も多く、「いらっしゃいませ」の声の大きさをすごく見ています。
バックヤードに呼び出されて「いらっしゃいませ」の練習をさせられたのは今でも少しトラウマです。
・自分のレジに長蛇の列ができてしまったとき
繁忙日に自分のレジに長蛇の列ができたときには大きなプレッシャーを感じて、通常の日の倍は疲れを感じていました。
マイペースで周りを気にせずに働くことができるようになったとき、はじめて一人前のレジバイターになれたのだと感じました。
しんどいことはたくさんありましたが、どれも半年ほど働くとそのしんどさにも慣れ、仕事内容の楽さと時給の良さに魅力を感じて長く働くことができていました。
また、様々な年代の色々な人と関わることができるのでメンタルがかなり鍛えられました。
退勤時にバイト仲間と愚痴を言い合うことで解消されるしんどさがほとんど。
レジバイトは何のスキルも必要ないアルバイトだと思います。
スーパーのレジのバイトが楽だと思うところ
楽だと思うところはズバリ、お客さんの来ない暇な時間があることです。
また、作業も単純で、レジの操作さえ覚えてしまえば、今は大体どこのスーパーでもお釣りを自動計算して機会が出してくれるため、計算の必要もありません。
特別なスキルが求められないのに、高時給だと思います。
・お客さんの来ない暇な時間があるところ
スーパーにはお客さんが来ない暇な時間があります。
レジに立って、ぼーっとする時間も作れますし、ゆるい職場であれば他のバイト仲間と話していることもできます。
私も実際、お客さんのいない時間や少ない時間はバイト仲間やパートさんとおしゃべりをしていました。
・作業が単純なところ
お客さんが来たら挨拶をして、あとはレジを通すだけ。
基本は同じ作業の繰り返しで、でも、お客さんによって買い物の内容が違うので飽きることもありませんでした。
カゴにきれいに詰められるか心配な人もいると思いますが、研修で教わることがほとんどだと聞きますので、問題ないと思います。
実際、私も整理整頓が苦手ですが、決められたルールに従ってカゴに詰めることで普通にできていました。
・自分で考えて動く必要がないところ
自分で考えて動く必要がない点はレジのアルバイトの最大の魅力だと思います。
やることが決められていますし、スーパーの役割分担はしっかりしているところが多いため、レジのアルバイトであれば、レジ以外の仕事をすることはほとんどありません。
指示待ちで働くことが通常なので、工夫を求められることもありません。
・お金の計算をする必要がないところ
今はどこのスーパーでも自動のキャッシャーが設置されていますよね。
お客さんの買ったものをレジに通してしまえば、あとは画面に表示された金額を伝えて、受け取ったお金を機械に入れれば勝手にお釣りもでてきます。
数字に弱い私でも全く問題なく働くことができました。
スーパーのレジバイトは接客であることから高い時給を設定されていることが多いです。
しかし、仕事内容は単純で、体力も使わない楽な仕事だと思います。
レジの使い方と商品のバーコードの位置さえある程度覚えてしまえば楽に働くことができると思いますよ。
スーパーのレジのバイトをやめておいた方がいい人
潔癖症の人や、接客をしたくない人、仕事にやりがいを求める人はスーパーのレジバイトは向いていないと思います。
・潔癖症の人
スーパーのレジには色々な方が来ます。
最近はレジ袋有料化に伴い、マイバックを持参する方が多いため、マイバックが汚れている人もいて「触りたくないな」と思うときも度々ありました。
また、お金を渡すときにお札を数えるため指を舐める方もいます。
潔癖症の人は耐え難いですよね。
・接客をしたくない人
レジはお客さんあっての仕事ですので、「大きな声での挨拶」や「笑顔」を求められます。
少しでも「接客をしたくない」という気持ちがある方は、アルバイトを始めても長く続けることは難しいと思います。
特に、研修期間に「挨拶」や「笑顔」の指導を受けますのでその時点で嫌になってしまうかもしれません。
・仕事にやりがいを求める人
スーパーのレジは前述した通り、自分で工夫をしたり、自発的に行動したりする場面がほとんどありません。
1年半働いた私は、仕事にやりがいを感じられないことを理由にやめました。
自分がスーパーのレジで働けるのか心配という方は、特売日などのレジが忙しそうな日に実際にスーパーを利用してみて、レジの方の様子を見てみるのもいいかもしれません。
自分が働いているイメージができれば十分働くことができると思いますよ。
スーパーのレジのバイトはこういった人におすすめ
ストレス耐性が強い人や、人と関わることに抵抗がない人、体力に自信がある人にはオススメの仕事だと思います。
・ストレス耐性が強い人
スーパーのレジには色々なお客さんが来ますので、こちらからの挨拶を全て無視する人や、お金の受け渡しが雑な人もいます。
細かいことを気にせずに「仕事だから」と割り切って働くことができる人であれば苦労なく働くことができると思います。
・人と関わることに抵抗がない人
人と関わることが「好き」とまではいかなくとも、苦手でなければ問題なく働くことができると思います。
色々な年代の方と関わることができるため、人間観察が楽しかったりもします。
・体力に自信がある人
スーパーのレジは100%立ち仕事ですので、意外と体力を使います。
体力のある人ほど、心と体に余裕を持って長い時間のシフトにも耐えられます。
学生で夜だけなど短い時間で楽に働きたいのであればとてもオススメです。
スーパーのレジバイトは基本的に単純作業なので、誰でもできる仕事です。
上記の特徴を持つ人であれば、より楽に働くことができると思います。
スーパーのレジのバイトをして良かったと思うところ
スーパーのレジの一番の魅力は「様々な年代の方と関わることができること」です。
多様な方と短時間でも関わることで、人に対する観察眼が鍛えられたと感じています。
・様々な年代の方と関わることができたところ
お年寄りから子どもまで日々たくさんの方と関わります。
お年寄りの方、現役世代の方、中高生などそれぞれに合った言葉遣いが自然に身につきます。
・多様な人と関わることができたところ
仕事帰りでお疲れの方、いつも怒っている人、障害をお持ちの方、妊婦さんなど性格も境遇も多様な方と関わることができます。
私は先輩や社員さんの動きを見て、相手によって必要な気遣いが何なのかが初見でもわかるようになりました。
社会人になってからも、仕事に生かすことができています。
・一度会っただけで相手がどんな人かを見分けられるようになったこと
スーパーのレジでたくさんの方と関わったことで、相手の表情や仕草でその時の相手の感情や気分を読み取ることが得意になりました。
お客さんのレジでの行動を見ていると、どんな人がクレーマーになりやすいかを見分ける力が自然と身につきます。
・元気な挨拶や笑顔が身についたこと
スーパーでは大きな声での挨拶や笑顔を徹底して求められます。私は1年半のアルバイト経験によって最初は恥ずかしくて全くできなかった大きな声での挨拶や笑顔が自然にできるようになりました。
その後の就職活動でもとても役に立ちました。
たくさんの人と関わり、そのお店の顔になるからこそ身につくスキルが多くありました。
短時間で多様な年代の方とたくさん関わることのできるスーパーのレジのアルバイトは社会で生きていく中で必要なスキルが自然と身につきます。
スーパーのレジのバイトでこれはしんどいし大変だったなという体験談
忘れられないしんどい経験が1つだけあります。
お客様の声に「〇〇(筆者)というアルバイトの接客が暗い。笑顔がない。」と書かれたことがありました。
私はもともと笑顔が苦手で、人の目を見て話をすることも苦手でした。
さらに繁忙日には疲れてくるとその苦手がよりできなくなっていること自分でも気づいていました。
お客様の声に書かれてしまうとレジに立つことが怖くなり、もともと仕事にやりがいも感じていなかったため、それから2ヶ月で退職しました。
人と話すことが苦手だったり、体力に自信がなかったりする方はメンタルを削られることも覚悟の上で働くことをおすすめします。
でも、どんなに精神的にしんどくても、楽な仕事内容と時給の良さには魅力を感じていましたよ。
「仕事」と割り切って働ける方には本当にオススメのお仕事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スーパーのレジでのアルバイトは、人によっては精神的なしんどさを感じることがあるかもしれませんが、仕事内容はとても楽そうだと思いませんか?
もし、レジのアルバイトをするか悩んでいるのであれば近くのスーパーのレジを利用してその職場の雰囲気を見てみるのもいいかもしれません。
実際に、私は繁忙日と閑散日に足を運んでレジのアルバイト同士の雰囲気を見に行って、規則が緩そうなスーパーを選んで応募しました。
スーパーのレジのアルバイトでは、面接時に簡単な一般常識の筆記試験もありますが、結局は元気な挨拶と笑顔とやる気を見られます。
社会に出てから役に立つスキルがたくさん身につく仕事だと思いますよ。
コメント