看護師の仕事にはどんなイメージがありますか?
世間では、「高給取り」、「就職に困らない」というイメージをよく聞きます。
一方で「看護師のストレスってヤバいんでしょ?」「忙しすぎてヤバそう」などマイナスイメージも抱かれがちです。
実際はどうなのでしょう。
そこで、大学病院の循環器科病棟等で看護師を経験した私が、実体験を踏まえて看護師のストレスについてお伝えします。
看護師のストレスの原因は何?
結論は、看護師の置かれている環境です。
看護師は、様々な職種の人たちと関わる必要があり交代制勤務でもあるため、様々なことがストレスの要因になります。
では、看護師の主なストレスの原因について紹介します。
・上下関係が厳しい
看護師は基本的に年功序列です。
新人時代はたとえ次の日が仕事でも飲み会の余興や先生方へのお酌はほぼ強制です。先輩の言う事には拒否できない雰囲気もあり、セクハラやパワハラも日常茶飯事です。
・勤務が不規則
看護師は交代制のため、基本的に夜勤があります。
日勤の数時間後に深夜勤開始という時もあり、休息時間が短く、体調を崩す看護師もいます。突然の勤務交代などもありプライベートも予定通りにならない時があります。
・給与が出ない「前残業」
看護師には「前残業」というものがあり、業務開始の30分前には、担当患者さんについての情報収集をします。そこから業務計画を立てるため、大切な業務ですが、残業代は支払われません。
・仕事と給与が見合っていない
看護師は患者さんのケア全般から、書類仕事など膨大な業務量をこなしていますが、残業代が満額出るということは期待できません。給与明細を見て「これだけ?」と思ってしまうこともあります。
これらのストレスの原因は、私自身も日頃感じていたもので、このような事が積み重なり、ストレスから離職する看護師もたくさんいます。
看護師をしていると、このようなストレスは切り離せません。
病棟と外来ではどっちのストレスがやばい?
結論をいうと、病棟です。
病棟は状態の悪い人が多く、日常生活の介助、薬の投与や患者さんに関する情報収集・記録など多岐にわたります。夜勤もあり生活リズムは不規則です。
病棟は身体への負担が大きいことから、外来勤務を希望する看護師はたくさんいます。
看護師のストレス解消法
看護師はどのようにストレスを解消しているのでしょうか。
ストレスの発散は必要不可欠ですよね。
では、看護師のストレス解消法について、私の体験を踏まえて紹介します。
・旅行をする
看護師は、割と休暇を取得しやすいため、旅行が趣味だった私は、友人・家族との旅行でリフレッシュしていました。
・好きなものを買う
ボーナスや年末調整などで大きな収入を得た時は、欲しかった物などを購入して自分へのご褒美としていました。
・自分自身のメンテナンスをする
休日は、エステやスポーツジムなどでリフレッシュしていました。
体の調子が整うと睡眠の質も上がるため、仕事の疲れから解放されます。
・同期と食事に行く
同期にしか言えない愚痴や悩みがあると、飲み会をすることが多かったです。
仕事の愚痴や恋愛トークなどで話が弾み、朝帰りなんて事もあります。
好きなもの、欲しいものや旅行するなどのために仕事を頑張るという看護師は私を含め、たくさんいます。自分へのご褒美があると仕事のモチベーションにも繋がりますよね。
看護師のストレスがヤバかった体験談
ここでは、私自身の体験から、看護師のストレスがヤバかったエピソードを紹介します。
病棟勤務時代、業務が滞ることなく定時で日勤を無事に終えるひもあるのですが、日勤終了の数分前に、緊急入院や手術が終わったとの連絡が入る事があります。
通常であれば、夜勤や遅番のスタッフが担当する時間なのですが、私の部署の看護師長はなぜか日勤に割り当て、残業申請も許可せずに定期で帰宅します。
私自身も何度も退勤間際に仕事を割り当てられ、3時間程のサービス残業をして帰る事が多くありました。
その時はまとまった休憩や休日も取る事が出来ず、当時妊娠中だった私はその激務が原因なのか切迫早産となり数週間入院することになりました。
あの時は、二度と一緒に働きたくないと思うほど悲惨な勤務状況でしたね。
まとめ
看護師のストレスの原因は看護師の置かれる環境が原因となることが多いです。
過酷な業務や厳しい上下関係もあり看護師という仕事のストレスはヤバいかもしれません。しかし、看護師という仕事はやりがいが大きく、免許と経験があれば病院以外で資格を活かせる場所がたくさんあるため、資格を取り、経験を積めば、続けやすい仕事だと思います。
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