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デイサービス(通所介護施設)の仕事はきついか楽か|働いた経験から紹介

介護・福祉
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デイサービス(通所介護施設)での業務は、きついのか楽なのか。

誰でも、きつい仕事はできれば避けたいと思うところですよね。

私は大学卒業後、デイサービスに介護職員(正社員)として2年ほど勤務しました。

その後、介護老人保健施設にも同じく介護職として5年ほど携わり、通所・入所施設どちらも経験してきました。

一言で介護業務といっても、施設の形態や特色などによって、業務内容はかなり異なります。

今回は、通所・入所施設どちらの勤務経験があるからこそ感じた「デイサービス業務のきついところ・楽なところ」をお伝えしたいと思います。

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デイサービスの仕事はきついの?楽なの?

この質問に対する私の答えは、「きつい…けど楽しい。」です。

デイサービスでの、一日の主な業務には、

当日来所される方(以下:ご利用者)の送迎
食事や排泄、入浴の介助
機能訓練(リハビリ)の補助
軽作業、レクリエーション活動の運営

などがあります。
(※施設により業務内容やスケジュールは多少異なります)

ご利用者への介護業務が多いように見えますが、実は、介護とは関係ないように思われる仕事もたくさんあります。

もちろん、きついことばかりではなく、楽しいこと、やりがいもたくさんあり、“きつい・楽”のどちらか一方に言い切りがたいところがありましたので、上のような答えになりました。

それでは、これから詳しくお伝えしていきたいと思います。

デイサービスの仕事がきついと思うところ

デイサービスは“介護施設”ではありますが、来所されるご利用者は、基本的に在宅生活ができるので、ご利用者の行動すべてを介助することはあまりありません。

個人的には、介護することで生じる体力的なきつさよりも、それに付随する業務量の多さや内容にきつさを感じていました。

・体力よりメンタル面で気を遣う
普段は在宅生活が出来ている分、ご利用者を直接抱えるといったような全介助は必要ありませんでした。一方で認知症へのケアは多く、ご利用者の気持ち(自尊心・プライド)に配慮しながら応対する難しさは常に感じていました。

・単純に職員一人にかかる業務量が多い
介護業界とは、慢性的に人手不足です。入浴介助や送迎など、必要となる人数を確保し、+αの部分(=残りの人員)でフロア内の見守りを行わなければなりません。人数さえ余裕があれば、もっと気持ちに余裕を持って対応できるのになと思うことも多々ありました。

・持ち帰り仕事が多い
たとえば、フロア飾りの作成やイベントの企画・準備など…本来は、業務中に時間を見つけながら行うべき仕事なのですが、なかなか理想通りにはいきません。業務終了後、または家に持ち帰って片づけることが暗黙の了解となっていました。

・エネルギー(若いエキス)を吸い取られる
私が勤務していた時、同僚からこんな話を聞きました。

「子どもを相手にする(幼稚園や保育園の)先生達は、子どもたちから溢れ出る生命力を自分たちのエネルギーに変えることができる。逆に高齢者は、私たちが持つエネルギーを吸収することで元気でいられるんだ。」

なんだか妙に納得してしまいました。だからあんなに毎日疲れていたのか…。

最後の項目は少し余談とも言えますが…

今ふりかえってみても、体力的にというよりは、気疲れや人員不足の負担によるきつさの印象が強いですね。

デイサービスの仕事が楽だと思うところ

それでは逆に、デイサービス業務の楽な部分とは、どのようなところなのでしょうか?

・全介助は少ない
これまでにもお伝えしているように、デイサービスには、体を抱え上げるような全介助が必要なご利用者はあまりいません。ですので、身体(主に腰)を痛めるようなことは少なかったように思います。

・夜勤がない
あくまで施設によりますが、基本的には日中を過ごして頂く施設なので、夜勤はほとんどないと思います。勤務時間もほぼ固定されていますし、体調はととのえやすいのではないでしょうか。

・日曜日や祝日は休み
カレンダー通りに休みがありますので、そのお休みと平日を組み合わせて連休をつくるなど、ライフスタイルに合わせてスケジュールを組むことができました。行事のイベントがある日は全員出勤ということもありましたが、比較的シフトの融通はきいていたように思います。

・適度に座れ、適度に動ける
事務作業のように座りっぱなしではないし、逆に体力仕事のように動きっぱなしということもありませんでした。介助や体操で適度に身体を動かし、軽作業をする時間にはご利用者の傍に座って一緒に作業を行うなど、こういった点ではほど良い感じで1日を過ごせていたように思います。

デイサービス業務に携わると、規則的なシフトと適度な運動量で勤務ができ、体調が整えやすいというメリットがあるといえるかもしれません。

デイサービスの仕事できつかった体験談

もともとはお元気なご利用者なので、体調を崩されてしまった時の急激な体力の衰えを目の当たりにしなければならないというつらさがありました。

Sさんというご利用者のお話です。

介護度としては要支援に認定されており、週に2度ほど利用されていました。

社交的で、ご自宅がカラオケ喫茶を経営されていることもあり歌もお上手、デイサービスでの生活をとても楽しんでおられました。

ところが、しばらくして脳梗塞を発症。数ヶ月の入院が決まり、デイサービスの利用を一時中断することになります。

退院後はデイサービス利用を再開されたのですが、久しぶりにお会いしたSさんはかなり瘦せておられ、歩き方もかなり弱々しくなっていました。穏やかな表情はお変わりありませんでしたが、久々に聴いた歌声は震えていたり音程が定まっていなかったりと、「たった数ヶ月で、人はここまで変わってしまうのか」と衝撃を受けたことを覚えています。

こういった現実にも直面し、状況を受け入れなければならないというつらさを感じた出来事でした。

デイサービスの仕事がきついときの対処法

個人的には、業務のきつさを改良するというよりも、仕事とのオンオフをうまく切り替えるように心がけることをおすすめします。

業務を終えたら、仕事のことは考えない。自分なりのストレス発散方法を知っておく。

ちなみに私は、好きな音楽を聴くことでした。仕事の後は、車の中で好きなⅭⅮをかけて自分も熱唱しながら帰宅していました。

まとめ

あくまで個人的な視点でお伝えしてきたので、参考にできる部分があったりなかったりだったかもしれません。

どのような仕事でも、楽なことばかりではありません。ただ、きついことばかりでもないと思います。

デイサービス業務だけでなく、介護業務というのは敬遠されがちではありますが、必ず誰かの役に立つ、とてもやりがいのあるお仕事です。

この記事を見て、少しでもこの業務に興味を持って頂けたなら、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

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