あなたは家具メーカーのショールーム、または直営店と聞いて、どんな印象を受けますか？
ラグジュアリーな雰囲気の空間で、綺麗に展示された家具。テーブルにはお洒落な器やカトラリーが並べられ、壁には映画のポスターが飾られている…。そんな空間で働くなんて、なんだか華やかな仕事をイメージしませんか？
とはいえ、重たい家具は少し動かすだけでも一苦労だったり…。
華やかな裏ではきついこともあるのでは？という疑問も湧きます。
私は、家具メーカーのショールーム・直営店で３年以上正社員勤務をしています。主に、対面でお客様に家具を販売するのが仕事内容です。インテリアが好きで選んだこの世界ですが、勤務してきた中で、様々な気づきがありました。
こちらの記事では、「家具メーカーのショールーム・直営店の仕事はきついかどうか」をお話しします。
家具メーカーのショールーム・直営店の仕事はきついの？
結論から言いますと、「楽ではない」です。
では、どのようなところが「楽ではない」のでしょうか。そして、この仕事のやりがいはどんなところにあるのでしょうか。
家具メーカーに勤務する私が、「この仕事、ここが大変！」と思うところ、また「いい経験になった！」と思うところを紹介します。
家具メーカーのショールーム・直営店の仕事内容
それでは、家具メーカーのショールーム・直営店の仕事内容についてご紹介します。
■接客販売
家具メーカーの運営する店舗のため、自社製品を見せる空間です。各製品のストーリーや強みを理解し、お客様に提案します。
■家具の展示がえ
定期的に新商品が開発されます。
新商品を紹介するため、ショールーム・直営店でいち早く展示をします。その際、入れ替えのために搬出入を行います。
■イベントの企画
集客のために、定期的にイベントを行います。
企画書を作成し、イベント開催に向けてスタッフで協力し合いながら準備を進めます。
必要に応じて、DMやフライヤーを作成し、店内に飾るポップを用意します。
展示の入れ替えがある場合は、新しい店内のレイアウトを考えます。
■事務作業
製品を発注したり、お客様へお届けするために配送の手配を行います。
また、接客は来店のお客様だけではありません。電話やメール、ホームページのお問い合わせフォームから、質問をされることがあります。そうした対応を、ショールーム・直営店で行うケースもあります。
その他、商品の売れ行き分析や顧客管理、商品・備品の補充を行います。
家具メーカーのショールーム・直営店の仕事できつい・しんどいと思うところ
以上、仕事内容を紹介してきましたが、次は「きつい」ところを紹介していきます。
体力仕事が多いところ
重いものでは、100kgを超える家具もあります。
落としたり擦ったりして傷をつけないよう、細心の注意を払いながら運ぶのが本当に大変です。
体力と筋力は、あればあるだけ困ることはありません。
地道な作業が多いところ
接客がメインの仕事ではありますが、実際にはコツコツとやる事務作業がかなりの割合です。
そして、業務内容も多岐に渡ります。
柔軟に、周りを見ながら、優先順位を考えながらこなすことが大切です。
一つのことだけじっくり取り組むのが得意な人は、色々と気を回さなくてはいけないので、きついと感じるのではないかと思います。
1人ではできないことが多いところ
展示移動の際は、1人でできない作業がたくさんあります。重たいソファを運んだり、大きなテーブルを梱包して運んだり…。人との連携が必須な仕事です。
また、業務が多岐にわたる分、誰が何をしているか見えにくいことがあります。
仕事を振り分ける、仕事を抱えすぎずに周りに頼り、そして助けるなど、職場内で協力することが重要です。
自分のペースでサクサク進めたい、という人にはストレスかもしれません。
家具メーカーで働いて良かったと思うところ
手際が良くなるところ
例えば搬入搬出です。時間内に家具を搬入して組み立て、レイアウト通りに並べて、机の上を飾りつけて箱を崩して…と、効率よく作業をしなければ終わりません。いざ展示してみるとイメージと違い、入れ替えることも。
事前準備が欠かせないことはもちろん、常に頭の中で次の手順をイメージしながら行うことが大切です。
催事で出店する際などは、先方から「○○時までに搬入してください」といった指示をされることがあります。
限られたスペース・時間の中で一気に家具を組み立てたり並べたりするので、先を読み、逆算しながら作業する力が磨かれます。
体力がつくところ
重たい家具を運ぶため、腕に筋肉がつきます。床で作業することも多いので、立ち座りで屈伸運動になります。
体を使って働くので、終わった時の爽快感・達成感も大きいです。
インテリアと関わることができるところ
家具メーカーなので当然なのですが、日々家具のことを考える仕事です。インテリアが好きな人は楽しい仕事だと思います。
会社によっては、他メーカーのショールーム見学なども業務時間内に行なってくれるかもしれません。自社製品、他社製品を見て、先端のインテリアにいち早く触れられます。
インテリアに関わりたい、家具を見るのが好き、良い家具を人に紹介したい、という人にはピッタリの環境です。
お客様に気に入って使ってもらえると嬉しい
どの職業でも共通かと思いますが、お客様に喜んでもらえると嬉しいです。
特に、家具は金額も大きいですし、一度揃えるとなかなか買い換える機会がないものです。そして購入後は毎日使うものです。いろいろな家具の中から選んで頂き、「購入して良かった！」という言葉をもらうのはとても嬉しいことです。
人に喜ばれる仕事がしたい、お客様の喜ぶ顔や言葉がモチベーションになる、という人には向いている仕事です。
まとめ
家具メーカーのショールーム・直営店での勤務は大変です。
正直、きついと思うことも多くあります。
けれど、真摯に取り組んだ分だけ、自分自身の糧になることが増える環境です。
業務内容が多岐に渡る分、多くのスキルが身につきます。
そして、日々の生活を彩る家具に関わることは、誰かの暮らしを豊かにする手伝いをすることです。
きついと感じる先に、多くのやりがいや自分の成長に繋がる職業です。
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