わたしは2000年に介護業界へ転職して無資格・未経験から介護士として仕事を始めました。5年後にケアマネを取得した後は施設ケアマネを経て、居宅のケアマネ、地域包括支援センターの管理者として働いてきました。
わたしの勤務した事業所で働かれているケアマネは20代から70代と幅広い年代の方が活躍されていました。中には50代の未経験から始められて今では主任ケアマネとして重責を担われている方もいます。
今回はケアマネ経験20年のわたしが「40代50代のケアマネ未経験者の就労状況について」紹介したいと思います。
ケアマネ未経験で転職は厳しいのか
「ケアマネ未経験での転職は厳しい…」と考えて、ケアマネ試験の挑戦をあきらめるかたもいます。
介護業界で仕事をしていると40代は若手で50代~70代くらいの方が活躍されています。
超高齢化社会で高齢者の介護保険を利用される人は増え続けていますが、
一方ケアマネは人で不足に陥っていますので、40代、50代のケアマネ未経験の方の参入も増えているようです。
業務経験がないと厳しいのが実情ですが、転職できないと一概にはいえません。
なぜならば人手不足の昨今、必置資格であるケアマネは、いないと運営できないとされているからです。
では実際の40代・50代の就労状況は厳しいのでしょうか。
今回の記事はケアマネの未経験者や40代・50代の転職事情について紹介していきます。
ケアマネ未経験での転職のポイント
正社員のケアマネとして転職を考えた場合、未経験であれば厳しい面はあります。
特に、ケアマネの数が1~2名程度の事業所の場合、即戦力を求められますので経験者が優遇されます。
では転職のポイントについて紹介いたします。
正社員採用は厳しい?
多くの居宅介護支援事業所や介護施設ではケアマネを数多く採用しているわけではありません。
〇居宅介護支援事業所であれば35人につき1人のケアマネ。
〇施設ケアマネの場合100人につき1人が必置条件です。
新人ケアマネの場合、教育コストがかかりますので敬遠される場合もあります。時間をかけて就活されるとよいでしょう。
ケアマネ求人は「即戦力」を求められることが多い
ケアマネを事業所や施設にたくさんかかえているところは少ないです。
つまり教育する人材も少ないので教えないといけない新人よりも経験者を優遇する事が多いようです。
知識やスキルが乏しいと業務はスムーズにすすめることが難しくなるため未経験者が不利になることがあります。
求人はない?
求人自体は地域差もあるかもしれませんが、未経験であっても見つかると思います。実際にわたしのまわりのケアマネは介護職を経験した後、ケアマネを始められた先輩、同僚、後輩が現在でもたくさんいます。中には60代から始められた方もいますのであきらめずに就活してみてください。
40代50代でのケアマネ転職方法は
介護職で経験を積みケアマネ試験へ合格して、ケアマネとして働きたいと意欲をもって就活される場合の転職方法について紹介したいと思います。
まず、実務経験のないケアマネが転職する場合のコツがあります。それはめぼしをある程度絞って就活をすすめる事です。
例えば…
〇小さな事業所は教育する体力があまりないので即戦力を求める傾向があります。
〇大きめの事業所の場合未経験の求人が出る場合がありますが、正社員でない場合も多いので実績を積んだ後で正社員登用を目指すのはいかがでしょうか。
〇施設ケアマネなど、介護職との兼務
〇オープニングスタッフであればみんながイチからなので働きやすいかもしれません。ただ人気の求人となることが多いので注意してください。
ケアマネジャー未経験でも転職に成功した実例
ケアマネ転職・成功例をお伝えすると…
事例
「40代男性 介護職員からケマネへの転職」
30代で異業種から介護職へ経験を積み、5年後に介護支援専門員試験に合格できた。不安もあったためその時はそのまま介護職を継続。
40代の時に居宅介護支援事業所への転職を希望して就活を開始。
働きながら就活をしてハローワーク求人を確認してきたがなかなか思う求人に出会えなかったため転職エージェントへ登録。担当者へ密に連絡を取り、希望の条件を擦り合わす。
転職エージェントへの登録後1週間よりオファー求人が届き始めたため条件に合った2事業所を選択して応募。
担当者も同行してくれて事業所の状況や面接対策をレクチャーしてくれたこともあり内定・採用がトントン拍子にきまった。
今では新たなステージで業務を始めて経験を積みステップアップを実現できた。
まとめ
「ケアマネ未経験での転職は厳しい?」
正社員登用の厳しさや未経験でのデメリットについてご紹介しましたが、ケアマネの仕事を始めて継続できれば、相談支援の学びとなり、今後のステップアップへのチャンスが広がります。
ケアマネの仕事は正社員だけでなくパート・派遣・介護職との兼務など多様です。
将来を見据えて今できることに挑戦してみると未来が開けるかもしれませんね。
ぜひ必要な経験を積んで、目指すキャリアップを実現できるように応援しています。
大変ですがやりがいの持てるケアマネです。 どうぞあきらめずに目指してみてください。
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