有料老人ホームと聞くと、世間でよく言われる「介護の3K」を思い浮かべませんか?
介護の3Kとは、「きつい」、「汚い」、「危険」が挙げられます。
老人ホームの主な仕事内容は、起床~就寝までの全ての生活のサポートです。
もちろん、排泄や入浴、余暇の娯楽についても業務の一環です。
やはり人と接する仕事で、なおかつ、下の世話もあるので、この仕事に向いてる人と向いてない人がいます。
では、実際に、有料老人ホームで働くのに向いてる、また、向いてない人はどのような方か、9年間、正社員として有料老人ホームで勤務をし、働きながら介護福祉士実務者研修を取得した私が紹介していきます。
有料老人ホームの仕事が向いてる人
人の気持ちに立って物事を考えることが出来る人
人対人の仕事なので、自分のやりたいようにやるのではなく、相手の気持ちに寄り添い、言葉や行動もその人に合わせることが出来ると信頼に繋がります。
自分の身の回りのことを頼む相手は信頼出来る人が良いと思うはずです。
少しでも不信感を感じる相手より、自分のことを分かろうとしてくれる人がいれば、新人・ベテランに関係なく、そのような職員を選ぶ方が多いです。
人を楽しませることが好きな人
レクリエーションや年間行事では、ご入居者様をいかにして楽しませるかを考えることが必要になってきます。
分かりやすく、簡単すぎず、皆さんにも参加していただけるような内容を考え、また、決まったことをどのように盛り上げるかも重要です。
レクリエーションは得意不得意もあるので、いくつかの作業を用意したり、見ているだけでも楽しんでいただけるようなものを考えると、より喜んでいただけます。
責任を持って仕事が出来る人
有料老人ホームでは、職員が手薄になる時間帯があり、あってはいけないことですが、人が見ていないからと仕事が雑になる職員もいるようです。
後回しにしてしまったとしても、必ずやらなければいけない仕事をきちんとこなすことが出来る人でないと、他の職員が代わりに仕事をしないといけなくなります。
本来であれば、自分が退勤する前に、他の人が少しでも仕事がしやすくなるようにしてあげた方が、働きやすい環境を作ることが出来ます。
そのくらい、責任を持って務めてくれる職員だとありがたいですね。
有料老人ホームの仕事が向いていない人
仕事の効率ばかり求める人
人を相手にする仕事で、全てが自分の都合通りに進むことはありえません。
人の気持ちや身体機能的に無理をさせることは禁物です。
自分の都合を押しつけて、話も聞かない人は、長く仕事を続けることは難しいと思います。
「認知症だから分からない」と決めつける人
意外と皆さん、覚えています。
しかも嫌なことはよく覚えていることが多いです。
つまり、認知症だから分からないだろうと決めつけ、言葉を選ばずに相手と接すると、言われた方は一言一句忘れずに覚えていることがあります。
「あの人にこうやって言われた」
「こんな言葉を言われた」
と寂しそうに話し、「家族には言えない」と涙ぐむ方もいらっしゃいました。
認知症だからといって、その方を傷つけていい理由にはなりません。
コミュニケーションが取れない人
ご入居者様、他の職員とコミュニケーションが取れず、1人でなんでも決めてしまうような人は周りの人から煙たがられます。
結局、他の職員が全てやりなおし…なんてことも度々あります。
また、そのような人は人に何かをやってもらっても「ありがとう」と言える人はほとんどいません。
それで更に人との溝が生まれてしまい、一緒に働くことを嫌がられてしまいます。
有料老人ホームの仕事が続かないすぐに辞める人の特徴は
■自分は仕事が出来ると思っている人
入社してすぐに仕事が出来ると自信を持っている人は、大体すぐ辞めます。
想像を超えた仕事量になってくると対応しきれないようです。
■不安を吐き出せない人
困っていても、先輩職員に相談したり出来ない人は、自分の中で色々ため込んでしまい、一人で考え、「もう続けたくない」という結論に至るようです。
■体調管理の出来ない人
勤務時間がバラバラのシフト制では、慣れるまでに時間がかかり、なかなか体調が良くならないこともあります。そのまま、「自分には合わない」と辞めてしまう方もいました。
まとめ
有料老人ホームの仕事はチームでの仕事なので、周りの人のことを考えて仕事に取り組むことが出来れば、すぐに辞めるということにはならないと思います。
臨機応変に対応出来る力を身につけ、他の職員のサポートまで出来るようになれば、かなりの戦力になります。
また、そのように出来る方であれば、かなり有料老人ホームの仕事に向いてると思います。
逆に効率を求めるような仕事をしたいのであれば、早めに違う仕事を見つけた方が自分のためにも、職場の皆さんにとっても、いいかもしれません。
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