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理学療法士の仕事できつい・つらい!大変なこととは|9年の経験から紹介

医療

理学療法士の仕事に興味がある方の中には「実際きついのかな・・・?」と気になる方もいるかと思います。

結論を言うと、やりがいも大きい仕事ですが、どんな仕事にも共通したことだとは思いますが、きついことや大変なことがあるのも事実です。

整形外科クリニック、回復期病院、訪問看護ステーションで勤務してきた理学療法士9年目の私が、きつい、大変なことを交えてご紹介していきます。

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理学療法士のきついし大変なこととは

実習を乗り越えるのが大変

厳密に言うと理学療法士の仕事の中ではないですが、資格を取るために通う養成校カリキュラムにある、実習が大変です。

私の通っていた3年制の専門学校では、2年生の終わりに2週間、3年生になって8週間を3回の実習に出ました。

病院や施設に行き、実際の現場を体験できるとても大切な時間ではありますが、バイザーの先生について見学したり、担当患者を持って実際の治療に携わったりもします。

そして日々の内容をデイリーノートや症例レポートにまとめるのですが、慣れない環境で疲れた後にレポートを作るのは、睡眠不足にもなりやすく、なかなかに大変です。

ですが聞くところによると、以前ほど課題の量が多くなかったり、レポートが少しだったりと変わってきていることもあるようです。
コロナ禍の影響で、方法も変わってきているのかもしれません。

症例発表が大変

学生の実習の時からもありましたが、担当患者についてまとめてプレゼンする症例発表もなかなか大変な要素です。

勤務する病院や施設にもよりますが、教育体制がしっかりしている所では新人の内に課されることが多いと思います。

発表のための資料作りや練習など準備も大変ですし、発表の後の質疑応答も、人によってはなかなかきつい所を突いてくる先輩もいるので精神的にきます。

やさしい指導をしてくれる職場なら、ありがたいアドバイスを頂けるとは思います。

介助量が多い患者の担当になると大変

自分の受け持ち患者が、障害の程度が大きく介助量の多い方だとすると、身体的に大変なこともあります。

ベッドから起き上がらせたり、車椅子に移乗させたり、適切な介助が必要になります。

経験も積んでコツがつかめるとスムーズにできるようになりますが、慣れない内は変な力が入って腰を痛めたり、なんてこともあります。
体重も重量級な人だったりすると、尚の事大変になります。

リハビリ拒否にあうときつい

病院で入院しながらリハビリを受ける方の中には、リハビリを拒否する方も時々います。

リハビリが必要なはずだから実施するはずなのですが、投げやりになっている人なんかは暴言を吐いて拒否してくることもあります。

認知症の人が、リハビリ室の端の方のベッドで泣き叫びながら拒否しているのを目撃したこともあります。

患者さんの本当の想いも拒否の裏にはあると思いますが、毎日のように続くと本当に参ってしまいます。

思うようなリハビリの結果が出ないと精神的にきつい

様々な運動メニューを考えて患者さんのリハビリに取り組みますが、中には思うような結果がなかなか出ない時もあります。

どうにかして機能の改善を図りたいところですが、状態が変わらないことが続くとどうしようかと思い悩んでしまいます。

また思うようにできない自分のスキル不足を痛感して、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるなど、精神的にきつくなってきます。

クレームなんかを言われてしまった日には、最大限に落ち込んでしまいます。

養成校に通っている間の話から、実際に勤務してからのことも含めてきつい、大変なことをご紹介してみました。

肉体的な大変さ、精神的なきつさなど、ここに書いた以外にも様々なことがあると思います。

理学療法士の仕事は体力勝負、と言われることもある所以は、こういったことが主なのだと思います。

理学療法士の仕事がきついし大変なときの対策

先程述べたきついことに対しては、人それぞれ色々な対策があると思います。
私の場合の乗り越え方、対処法もご紹介します。

学生の時は、実習の睡眠不足に対しては、帰ってきたら食事と風呂を済ませ、先に寝てしまっていました。
その後、早朝まだ暗い内から早起きして、出かける前に集中して課題を終わらせることにしていました。
先に睡眠時間をしっかり取っておくことでなんとか乗り切っていました。

勤務するようになってからは、私の師匠のような先生の教えがとても支えになっています。
「患者さんを、悪くさせることさえしなければ大丈夫」
この言葉を思い出して、自分の思う道を進むようにリハビリを行なっています。

後はストレスが溜まったら、休みの日にはしっかり寝ることと、家族と過ごす時間を大切にして、仕事を一旦忘れることも大事なことです。

リアルにきついし大変だった体験談

まず思い出される大変だった経験は、やはり実習期間の話です。
いくつかの病院に行ったのですが、そのうちの一つは何かとプレッシャーをかけてくることが多い所でした。
日々のデイリーノートの枚数が少ないと言われたり、最後の発表には「まともに見てきたのか」など指摘されたりしました。
正直、精神的にも少し病んでしまった期間であり、通院しながらなんとか実習を乗り越えたところです。

勤務してからの話ですと、四肢麻痺の患者さんを担当した時は大変でした。
自分よりもかなり身長の高い方ですが、ベッドから起き上がるのもほとんど全介助のレベルです。
車椅子に移乗する介助をしようとした時には、慣れないこともあり変な体勢でこちらも動けなくなってしまい、他のスタッフが駆けつけてくれてなんとか助けてもらったものです。
うまくできないことで申し訳なさも募り、精神的にも肉体的にもかなりきつい思いをしました。

理学療法士として働く前に知っておきたいこと

理学療法士として働くことは、患者さんの人生に直結する、などよく言われます。
障害のある人に関わって、回復させればその人のできることを増やせます。
そのため直接「ありがとう」と言ってもらうことのできる、とてもやりがいのある仕事です。
しかし現実的なことを言うと、資格を取るための勉強は覚えることも多く、実習の負担も大きいです。
そして保険診療の制度のため、診療報酬の保険点数が決まっていることで収入が増えにくい職業でもあります。
目標ややりがいをしっかり持っていないと、ドロップアウトしてしまう人も少なくはない仕事ではあります。

まとめ

ここまで私が理学療法士の資格を取り、働いてきた中でのきつい体験や大変なことをいくつか紹介してきました。

現実的なことも色々書いてきましたが、理学療法士という仕事を知りたい人にとって、リアルな現場の声の参考として読んでいただけたら幸いです。

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