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銀行への就職をやめとけ?約8年の経験からやめとけばよかったと思うところ

銀行

就職活動をしていると「この業界はやめておいた方が良い」という話を耳にすることがあるかと思います。
どの業界にもある話だから気にしない、と言う人もいるでしょう。
しかし「やめとけば良かった」という理由の中に、それが自分に合っている仕事かを判断する材料があるかもしれません。

私は文系の大学を卒業後、都市銀行に約八年勤めました。
そして就職活動の時には、やはり「銀行はやめておいた方が良い」という話を見聞きしました。
しかし「理由が抽象的過ぎる」ものだったり、「出世コースを上り詰めたあとの話」だったりして、結局のところあまり参考にできませんでした。

今回は、私が就職活動時に知っておきたかった「やめとけば良かった」と思うエピソードを、経験に基づいていくつかご紹介していきましょう。

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銀行への就職はやめたほうが良いのか

結論から申しますと、積極的にオススメしませんが、全ての人に対して「やめたほうが良い」とは思いません。
同期を含めて、様々な立場・年齢の人たちが今も銀行で働き続けているからです。

しかし私が銀行で働いている時、直接的な退職理由に繋がらなかったものの「銀行はやめたほうが良かったかな」と感じた瞬間はあります。

その中には、
・銀行と支店の数だけある労働環境や人間関係
・その時代の業界動向
という理由もありますが、これは打開策が見つかりにくい問題です。

より多くの銀行員に当てはまること、
・勤務形態
・働く人の性格・特性
この二つを中心に、なぜ「やめたほうが良かった」と感じたのかお伝えいきたいと思います。

銀行への就職をやめとけばよかったと思ったこと

休みがカレンダー通り

私が銀行を選んだ理由の一つが「土日休みを希望していたから」です。
そして多くの部署は、土日祝を休みとしたカレンダー通りの勤務です。
しかしカレンダー通りであるからこそ、祝日ではない「お盆休み」は出勤で、「ゴールデンウィーク」は連続休暇になりません。
「正月休み」は大晦日と三が日だけなので、他の企業より短い傾向にあります。

休みを重視していない人にとっては、大した問題ではありません。
しかし帰省など家庭の事情がある人にとっては、プライベートとの両立に影響することを実感しました。
他の企業とは、休み方が違うことを知っておきましょう。

給料が上がりにくい

これはどこの銀行に勤めるか・どの仕事を担当するかによって、差が出てくる問題です。
私の場合、役職のない一般の人たちは給与が上がらないという実感でした。
特に残業のない部署になった時は、驚くほど手取りが減り「ほとんど残業代で、初任給から変わっていないのでは…?」となったこともありました。

複数の書類が必要な手続きをしていた時、お客様から「こんな専門的な仕事、銀行員の方も大変ね。私たちみたいな事務とは違って、お給与が高いのでしょうけれど」と言われたことがあります。
このように給与が高いというイメージもあるだけに、実際とのギャップを感じる人が多いのだと思います。

異動が多い

銀行は早ければニ〜三年で異動になります。
自分はもちろん、周りの人の異動も合わせると、数ヶ月ごとに人が変わります。
「労働環境が合わなくて…」という問題は新入社員だけと思われがちですが、銀行においては何年勤めていても起こり得る問題です。

実際に「この上司の時代に、二人退職した」という話もあるほど、異動によって職場の雰囲気は大きく変わります。
もちろん良い方向に変わることもありますが、短期間で新しい環境・人間関係に順応していかなければいけません。

こういった人は銀行への就職をやめた方がよいかも!?

事務をしたい人

最近は多くの銀行が、営業担当や窓口担当といった部署ごとに採用しなくなりました。
そのため、現役の銀行員に話を聞く中で「この仕事がしたい」と思っても、必ずその仕事ができるわけではありません。
中でも「接客は苦手だから黙々と事務がしたい」というのは、銀行では最も難しいことだと思います。

勿論、自分の適性に合った仕事に異動していったり、専門的な部署でずっと同じ仕事ができたりする可能性もあります。
しかしこの先も、仕事内容が大きく変化していくとされる業界です。
私自身、入社した時には無かった部署に配属された経験があります。
銀行員を目指すのであれば、今ある部署や仕事内容にこだわらないようにしましょう。

銀行の経験を経て、ステップアップしたい人

最初から「転職」を考えて入社する人はいないかもしれません。
ただ「今の時代、合わなければ転職できる」「のちのち転職しても、銀行員というキャリアはプラスになるだろう」という考えで就職するとすれば、銀行員はオススメしません。

というのも、銀行は「潰しが効かない」業界として有名だからです。
営業をしていれば「営業経験あり」、事務をしていれば「事務経験あり」と言うことはできます。
しかし専門分野という点においては、銀行特有のシステム・手続きが多く、退社後に使えるスキルがとても少ないです。
そのため「他の銀行への転職」でも、未経験同様の扱いとなります。

まとめ

実際に銀行員を経験したところ、一緒に働いている人の中でも「銀行への就職は、断然オススメ」と言う人には出会いませんでした。
ここでお伝えした事も含めて「銀行の大変な部分」を経験しているからだと思います。

しかし銀行への就職を考えている人が、その経験を聞くときには注意点があります。
中途半端な情報で「先入観」を持ってしまうと、逆効果になってしまうということです。
実際に働いた時にギャップを感じて、就職を後悔することになりかねません。

「就職して良かった」という部分は、実際に働いて初めて分かることで、百人いれば百通りの「良かった」があります。
しっかりと企業研究をした上で、この「やめたほうが良い」は自分に当てはまるのか、を見極めることが大切だと思います。

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