保育園調理師あるあるエピソード

4年半ほど大小３つの保育園で正社員として給食調理をしていた元給食のお兄さんです。

毎日の給食、おやつの調理から厨房の清掃、食材の発注、食育の準備などの業務から経験のある方はあるあると共感して頂けて、経験のない方にはこんな業務内容があるのかと感じてもらえる保育園調理師あるあるをまとめます。

保育園調理師あるあるエピソード集

納品される野菜は同じ日に同じ畑で収穫されていることがほとんどなので、大量に使う野菜の一つから虫を発見すると他の野菜にもいる可能性が格段に高くなります。

異物混入は大変な問題になるので虫の発見は安堵とともに恐怖が増します。

先ほどの野菜の虫と似ているのですが、魚のアニサキスも異物混入になってしまいます。
特に大きい規模の保育園だと魚の量が多く、全てをちゃんとチェックできる時間がないのでアニサキスの存在は恐ろしいです。

私はアニサキスを発見した経験はないですが他の保育園からは発見したという報告は年に1回ほどありました。

また異物混入の話なのですが、卵の殻も特に混入しやすいものなので卵焼きやオムレツなどの大量に卵を使用するレシピは普段より神経を使います。

保育園がある地区の保健所から年に１回程、監査と言って厨房から細菌が出ないかなどのチェックに入る時があります。

普段から厨房内の掃除は気を付けていますが、監査で細菌が発見されると営業停止にもなりかねないのでいつも以上に掃除に気合を入れていました。

保育園で調理をする時に野菜や生ものなどの食材と味付けが終わった料理を50gずつ取って2週間ほど冷凍保存します。

毎日の事なので体が覚えてしまい、家で料理する時もつい50g取らなきゃと思ってしまいます。

業務用のラップは市販のラップと違う所に刃が付いています。

なので、仕事を始めたばかりの時は市販のラップと違うことに戸惑い仕事に慣れてくると市販のラップを使う時に刃の位置が違うことを思い出します。

肉、魚の下処理をする時には必ず、使い捨ての手袋をしてから生ものに触ります。

毎日、肉か魚を使うので習慣化してしまい、家で生ものを触る時にもついつい使い捨て手袋を探して今います。

食中毒の観点から生牡蠣や生に近い牛肉なども食べてはいけない物に含まれるのですが、生卵もサルモネラ菌の感染を広げてしまうため、会社との契約を結ぶ時に強く言われました。

離乳食も手作りなので、子供の有無にかかわらず自ずと離乳食が作れるようになります。

子供たちに給食を提供する前に園長先生に味見をして頂くのですが、栄養価で決まった調味料の量よりも増やしてくださいと言われる事が多かったです。

一度、ヘルプで違う保育園に行ったときはとても薄味派の園長先生でほとんど味つけせずに提供するのが普通になっていたので驚きました。

普段からお家でマドレーヌや餡子、ジャムなどを作る方にもご理解していただけると思うのですがそりゃあれだけ砂糖やバターを使用したらそれは美味しくなるよと思うくらい、使用しておやつを作ります。

家でご飯を作る時に何も思い浮かばない時は保育園の献立表を参考にする事もあるのでなんとなく、家で食べるご飯が給食っぽくなってしまいます。

お昼は給食で提供したものと同じものを食べるので(特に独身男性の自分は)普段食べない量の野菜や果物を食べることができるので健康診断の結果も年々、良くなっていきました。

彼女の誕生日を1か月早く間違えて怒られた話。

私が勤めていた会社は毎月、本社にいる栄養士さんから１か月後の献立を送ってもらい、保育園の先生と行事の確認をしながら献立の日の入れ替えなど調整をして1か月後の献立を決めていました。

当時、自分の担当していた保育園以外の献立を作っていた事もあり、1か月後の月を今月の事と勘違いをして当時、付き合っていた彼女の誕生日を祝ってしまい、怒られたことがありました・・・

経験をもとに思い出しながら保育園調理師のあるあるを書いてみましたがいかがでしたでしょうか？

保育園の調理を経験した事がある方には共感してもらえると嬉しいですし、これから保育園の調理で働きたいなと考えてる方には仕事内容のイメージに繋がってお役に立てていたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。