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ホテルの支配人になるには?資格やスキルは?経験者が紹介

ホテル

コロナウィルスも収束に向かい、観光業がまた活気を取り戻すいま、宿泊業界の求人が増えています。
ホテル業界に転職を考えている方、キャリアアップを目指し支配人になりたい方、ホテルの支配人になるには何が必要なのか。
漠然と考えていらっしゃる方へ。

宿泊業界で17年正社員として働き、ビジネスホテルの支配人2年、ゲストハウスの支配人を3年経験した私が、自分の経験から『ホテルの支配人になるには』をご紹介いたします。

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ホテルの支配人になる為のステップ

では、具体的にどのようなステップで支配人になれたのか。

会社によって体制や評価対象となる観点が異なることもありますが。
私がビジネスホテルに新入社員として入社し、支配人になるにあたり評価されただろう点を一例としてご説明いたします。

現場の仕事を覚える

各セクションのスタッフがどのような仕事をしているか?どのような動きをしているか?把握する必要があります。
習った業務は自分でアウトプットし、スピーディに業務を覚えるよう努力しました。
社内では3か月で基本が出来ると言われる業務を数週間で覚えました。

スピーディに正確な仕事をする

支配人になると自分一人で24時間365日全セクションの事柄について把握をしなければなりません。一日24時間では足りないということは必ず起こります。
平社員の段階で、決められた業務を決められた時間より前に終わらせる。
作業スペースがいつも整頓されており、すっきりしているということも、上層部の人へ良い印象を与えたようです。

気付く力と新しいアイデアの提案

現場に立ちながら、お客様の動きを観察し、新しいサービスを発案すること、お困りのお客様に気付き改善案を出すこともしておりました。
内部的には現場の作業の中で非効率な業務やミスが起こりやすい業務をみつけ、改善案を出したりすることが評価されたように思います。

ホテルの支配人になるために必要な資格やスキルは

実際にホテルの支配人になる人はどんな人なのか、必要な資格は何なのかをご紹介いたします

ホテルの支配人になるために必要な資格

まずは資格について

1 甲種防火管理者

多くの場合、事例を受けてから受験料会社負担で受けられるかと思います。

期限や更新が必要な為、前もっての受験はおすすめしません。

2 食品衛生管理者

スタッフ内で、すでにお持ちの方がいらっしゃれば、必須ではありません。

3 英会話力

海外からのお客様が多いホテルの場合には、英会話力が必要です。
TOEICのスコアが高くても会話ができなければ役に立ちません。
交渉できる会話力が必要です。

国内のお客様がメインのホテルでは、施設内に1名おれば充分です。
誰も出来るスタッフがいないというホテルも少なくありません。

ホテルの支配人になるために必要なスキル

どのようなスキルが必要か

1 コミュニケーション力が高い人

正社員・パート・アルバイトを含めると大勢のスタッフが働くホテルでは、チームワークが必須項目です。スタッフがいなければ24時間365日営業のホテルは成り立ちません。雇用条件に関わらず、多くのスタッフとコミュケーションを取り信頼を獲得することで、充足した人員を保つことできます。

2 分析力

毎月高稼働率をキープする為にどうしたら良いか。繁忙期はどの位値上げしようか。

地域の特性とマーケットを分析し、ターゲットとする客層を見定め価格設定をし、ターゲットを呼び込む為のサービスを充実させるという判断が必要となります。

また、固定費下げる為にどうすればよいか。一番多くを占めているのは人件費です。
人件費を削りすぎて、スタッフがバタバタ走り回るというホテルにならない様、適度なスタッフの配置や業務の簡素化を図る等、固定費の分析も必要です。

3 クレームに動じず冷静に判断が出来る人

「支配人呼べ!」とい様なフレーズは、テレビドラマ等で耳にしたことがある方も多いかと思います。
実際に呼ばれることはあります。
クレームには真摯に対応するのですが、残念ながら中には執拗に金銭を要求するような悪質なクレーマーの様な方もいらっしゃいます。
クレームに動じず、冷静に判断をした中で、ホテルとして対応するべきかそうでないかを判断しなければなりません。

他のお客様に安全にご滞在いただくため、従業員が安心して働けるようにするために『出禁通告』をする役目も行います。
警察にお世話になることも多々あり、地元の警官と顔見知りになるほどです。

ホテルの支配人になることで得られるメリット

大変でストレスが多そうとう感じられた方もいらっしゃるかと思います。

次に支配人になることで得られるメリットをご紹介いたします。

給与が上がる。

正社員に比べると給与は当然あがります。

私の例でご紹介しますと、

・基本給UP
・管理職手当
・稼働率手当の階級UP

勤務時間が自分で調整できる。

シフトを管理する立場になることで、自分の都合は入れやすくなります。

月に何回夜勤にはいらなければいけないとか、朝早いのは苦手など自分の体調や予定に合わせた勤務を決めやすくなります。
半面、忙しくて人繰りができない時にはオーバーワークもしなければならない場面もありますが、スタッフの信頼を得ている支配人は比較的この問題は解決できます。

交渉がうまくいきやすい。

平社員の時に頑張ってもうまくいかなかった交渉も、支配人と役職を出せばスムーズに交渉がいくこともよくありました。

まとめ

以上が私の経験をもとに、『ホテルの支配人になるには』をご紹介いたしました。

会社の方針や体制によって、必ずしもこの通りというわけではありませんが、参考になればと思います。

大変なこともストレスを感じることも多いのは確かです。
しかし、とてもやりがいのあるお仕事です。

自分が頑張った分、お客様からの『ありがとう』とスタッフからの『ありがとう』が直接聞くことができる特別な立ち位置であると思います。

私自身、支配人を経験したことは人生でもとても大きな糧になっています
様々なスキルもですが、人間力を高めてくれるお仕事です。

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