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病棟看護師と外来看護師の違い|両方で働いた経験をもとに紹介

医療

私はとある地方の中核病院の消化器内科病棟で5年、東京の大学病院の内科外来で4年、そして地方の総合病院の内科病棟で10年勤務してきたものです。

今日は病棟看護師と外来看護師の違いについてお話しします。

病棟看護師と外来看護師はともに医療の現場で重要な役割を果たしています。
どちらの看護師にも専門的な知識が必要なことに変わりはないのですが、それぞれの現場において業務内容はかなり違います。
今日は病棟看護師と外来看護師の業務の違い、またそれぞれの良い点についてお話しします。
また、どちらの業務も経験した私が考える「病棟看護師のほうがおすすめな人」「外来看護師のほうがおすすめな人」についてもお話していきます。

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病棟看護師と外来看護師の違い

病棟看護師の業務内容

病棟看護師の一日はその日担当する患者さんの情報収集から始まります。
患者さんは病棟で生活しておられますので前日の様子や前の勤務帯での様子を確認します。
午前中は患者さんを検査やリハビリに送り出したり、入院を受けたりして慌ただしく動くことと思います。
午後は検温や患者さんごとの個別のケアを行い次の勤務帯の担当者に引き継いでいきます。

このように、病棟看護は毎日繰り返されていきます。毎日の流れがあるのです。

外来看護師の業務内容

一方、外来看護師の一日は予約の患者さんの受付と予約外の患者さんの問診をとることから始まります。
この時、予約外の患者さん、つまり具合が悪くて病院に来た方には特に気を使います。
風邪症状くらいの軽い患者さんはいいのですが、例えば、狭心症発作の疑いがある患者さんなどはすぐに医師の診察を受けられるように手配したり、場合によってはその場ですぐに心電図をとったりすることもあります。
また、結核や麻疹など空気感染する疾患が疑われるときなどは医師に報告ののち速やかに院内のマニュアルに沿って隔離することも必要になります。
その場合には患者さんが不安にならないように説明することも大切な業務の一つです。

このように、外来看護は初めて会う患者さんの状態や症状を特に注意深く観察する必要があります。
その時一発勝負です。
あとにもお話しますが、患者さんの状態を正しくアセスメントするためにはある程度の経験がある看護師のほうがむいているように思います。

病棟看護師のほうが良い点

・お給料
病棟勤務をしていると、夜勤手当、休日手当、危険手当、時には残業代などの各種手当がつきます。
外来勤務に比べて月々2~4万円ほどの違いがあります。

・急性期から回復期、退院支援まで病気の治療過程を理解して支援することができる。
診断がついて入院してきた患者さんの発症直後の状態から治療を受けて回復していく過程を実際に見ながら支援していくことができます。
私が勤務していたのは海もあり山もあるわりと田舎の病院でしたので、アニサキス腸炎やマムシにかまれたなど、レアなレースも見ることができて勉強になりました。

・新卒からベテランまで在籍している看護師の層が広い
新卒のころは分からないことばかりです。
そういう時に相談できるベテラン看護師がいることは心強いものです。
また、失敗して落ち込んだ時は少し上の先輩にどうしたらいいかアドバイスをもらうこともできます。
色々な経験年数の看護師がいると相談しやすい、というのは良い点だと思います。

外来看護師のほうが良い点

・基本的に日勤だけなので生活のリズムが崩れない
外来勤務は日勤のみで土日休みという勤務体系が多いと思います。
夜勤は体力を消耗するので日勤だけの勤務は体力的に負担が少なく、生活のリズムが崩れにくいと思います。

・家族や友達と予定を合わせやすい
土日がお休みだと家族や友達と出かけたいときに予定が合わせやすいです。
病棟は1か月前から計画して事前にお休みをもらわないといけないので急な予定変更に合わせることが難しい場合が多いと思います。

・他部署の人たちと積極的に関わることができる
外来は色々な所から問い合わせが入ります。
総合受付、薬剤師、検査科、訪問看護、院外薬局、製薬会社の営業さんの医師への面会申し込みなど多岐にわたります。
私の後輩は外来勤務の時に出会った製薬会社の営業さんと結婚した子もいました。
多くの人とコミュニケーションをとるのは大変ですが病院内で人脈ができるという点ではよい点だと思います。

病棟看護師のほうがおすすめな人

・新卒の看護師
経験の浅い看護師はまず病棟で色々な疾患の看護を勉強して経験を積むことをおすすめします。
病棟看護師は新卒から中堅、ベテランまで年代の幅も広いので分からないことを教えてもらったりフォローしてもらえることも多いです。

・体力に自信のある看護師
病棟勤務はどの勤務帯でも忙しいです。
特に日勤中は最後の記録をするときしか座れない、という日も多いです。夜勤も忙しいと仮眠をとれない時もあります。
とにかく体力勝負です。

外来看護師のほうがおすすめな人

・病棟勤務5年以上の看護師
外来は初診のかたも多く来ます。
問診の時点で緊急性が高いと判断したら順番をとばして医師の診察を受けるように調整したり、なかには待っている間に具合が悪くなるかたもいます。
目の前で起きていることを適切に判断し、落ち着いて行動するためにはある程度の経験は必要だと思います。

・コミュニケーション能力の高い看護師
外来は問い合わせを受けることも多いですがこちらから直接出向いて相談することも多いです。
時には患者さんからクレームがくることもあります。
様々な部署の人たちと円滑にコミュニケーションをとることができる人は外来勤務がむいていると思います。

まとめ

病棟看護師と外来看護師の違いについて業務内容や適性の観点からお話してきましたが、個人的にはどちらの勤務も経験することをおすすめします。
病棟勤務だけでは見えていなかった部分を外来勤務を経験することで新たに知ることができたり、外来勤務の経験を病棟勤務の場で生かすことができたりして、看護師としての経験値を早く上げることができるからです。
ご自分自身のライフステージに合わせてどちらも経験することをおすすめします。

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