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調剤薬局事務は未経験では難しい?未経験から転職した経験者が紹介

医療

社会人になってから医療事務の資格を取得、医療事務の仕事をしながら、調剤薬局事務の資格を取得しました。

当時は医療事務としてクリニックで働いていたため、調剤薬局事務に転職することがなかなかできませんでした。
資格を取得してから3~4年以上経った頃、転職しようと思い立ち、契約社員として薬局に転職しました。

初めて経験した調剤薬局事務でしたが……未経験にはかなり難しい仕事でした。
外来だけでなく施設への配達も行っていたため、さばく処方箋の量も多く、やることも覚えることも山のようにありました。

経験者でも難しいのでは? と感じることも……。

今回は調剤薬局事務は未経験では難しいのかどうか、体験を織り交ぜながら説明していきます。

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調剤薬局事務の仕事内容

調剤薬局事務の仕事はどのようなものがあるのでしょうか。いくつか挙げていきます。

・外来の処方箋の処理
レセプトコンピュータ、通称レセコンを使い、処方箋通りに入力していきます。
単に処方箋通りに入力するのではなく、摘要欄に書かれたことも確認し、必要であれば医師の指示内容もレセコンに入力する必要があります。
また、医師も人間です。処方箋にミスがないとも限りません。そういった場合は、医師に疑義照会する必要があります。

・在庫のない薬の対応
処方箋の中には、薬局にあるものとないものがあります。
指定された薬が置いていない場合、代替の薬でいいか疑義照会する、もしくは近所の薬局で購入する必要があります。
薬局によっては薬価で計算し、お金を持って近所の薬局まで買いに行く……ということが多く発生します。

・ピッキング
薬剤師に代わり、薬を出していく作業です。簡単に言えば、薬剤師のサポートです。ここ何年かで事務員でもできるようになりました。
薬剤師が監査するとはいえ、間違いのないようにしなければならない仕事です。
一度だけ経験したことがありますが、数や薬の種類など間違えてしまわないかと、かなり緊張したことを覚えています。

その他にも処方箋入力のチェックや報告書作成、医療券の請求など様々な仕事があります。
薬局の規模ややり方はそれぞれあるため、全てが同じ業務内容とは限りません。
小さな外来のみの薬局は、未経験でもやりやすいかもしれませんね。

調剤薬局事務として未経験者が働く場合の難しいところ

調剤薬局事務は、未経験の場合だと難しい点がいくつかあります。

知識がないと難しい

薬の知識は多少なりとも必要です。またレセコンの使い方だけでなく、服用時点や日数、粉砕指示や一包化……様々な知識が必要となります。
算定にもルールがあり、算定できるものを見逃してしまったり、算定してはいけないものを取ってしまったりしがちです。

保険証確認が必要

薬局には保険証は必要ないと考える患者は多いです。実際、処方箋に書かれている保険情報のみでいく薬局もあるでしょう。
しかし大抵の場合、保険証を確認するため、保険証の知識がないと、厳しいと言えるでしょう。
また診療科目の決まったクリニックとは違い、色んなクリニックや病院から処方箋を受け取る薬局では、公費も様々なものが使えるため、かなり難しいです。

薬の変更の対応

後発品や新しい薬はどんどん開発され、新たに発売されます。
それを薬局は仕入れ、その薬に関する必要なことを調剤薬局事務はしなければなりません。
レセコン入力の対応、薬情の作成など……薬の移り変わりは激しく、せっかく覚えた薬がなくなってしまうなんてこともあります。

調剤薬局事務はとにかく知識が必要です。
次々と新しいことが入ってくるので、覚えるのが大変です。
未経験の場合、これがかなり厳しいところです。

調剤薬局事務として必要なスキル

では、調剤薬局事務として働いていくにあたり、必要なことを挙げていきます。

薬の知識

全ての薬とは言わないでも、その薬局ごとによく出る薬があります。それはその薬局の近くにあるクリニックによって変わります。
内科、整形外科、皮膚科……一番近くにあるクリニックの処方箋が一番多いです。
中にはよく出る薬があるので、それだけでも覚えておくといいでしょう。服用時点や回数など知っておけば、間違いを防げます。

加算

お年寄りに薬を処方する場合、一包化や嚥下困難のための粉砕など、様々な指示があります。
その算定方法や条件などは、必ず覚えておく必要があります。
向精神薬も取れる加算があるので、覚えておきましょう。
算定を忘れてしまった場合、後に患者に払ってもらうことになってしまいます。患者にも薬局にも迷惑になるので気を付けましょう。

保険証の知識

医療事務と同じで、薬局も保険証を使います。有効期限や割合には気を付けましょう。
また、薬局では保険証は必要ないと思っている患者もいます。実際、薬局が保険証の提示を求めた際、なぜ必要なのかと患者に拒否されたケースがあります。
そういった時、どうして必要なのか説明できるよう、請求についての知識も持っておくといいでしょう。

調剤薬局事務では加算が特に難しいです。
一包化や嚥下困難であっても、加算できない場合があり、その違いをわかっていなければ仕事はできません。
資格を取る際に勉強はしていても、実際の経験を積まなければ完璧にはできないでしょう。

調剤薬局事務に向いている人とは

調剤薬局事務に向いている人とは、どんな人なのでしょうか。

正確かつスピーディーに仕事ができる人

レセコン入力もピッキングも、正確さと早さが求められます。
正確ではあるけれど遅ければ患者を待たせてしまいますし、早さがあっても正確でなければいけません。
どちらも持ち合わせている人は向いているでしょう。

薬の知識がある人

少しでも薬の知識があれば、仕事がわかりやすくなります。
患者に説明をするのは薬剤師の仕事ですが、事務員でも服用数や時点をわかっているだけで違います。

車の免許を持っている人

薬局によっては、配達を頼まれる場合もあります。
免許があれば勤められる薬局の幅が広がります。

外来だけの薬局であっても、混むことがあります。在宅もしていると仕事量が一気に増え、やることがたくさんあって大変です。
薬剤師のサポートをすることもあるでしょう。
そういう時、焦らず落ち着いて仕事ができる人は、調剤薬局事務でも充分やっていけるかもしれませんね。

調剤薬局事務の資格は取るべきか

調剤薬局事務の資格は今、人気があります。
医療事務よりも簡単に取得できます。試験もそう難しくはありません。

ただ医療事務と一緒で、資格なしでも働けます。
だったら取らなくてもいいのでは? と思われるかもしれません。

ですが敢えて言います。資格はあった方がいいです。

私は調剤薬局事務の資格を取るだけ取って、3~4年ほど空けてから調剤薬局事務の仕事を始めました。
資格を取ってから2回、点数や算定条件が改正されています。
ただでさえ学んだことを忘れていたのに、覚えていたことも変わってしまっている……大変苦労しました。

もし調剤薬局事務の仕事がしたい! と思うのなら、資格を取ってすぐ就活することをおすすめしますよ。

まとめ

調剤薬局事務はそんなに難しくない、というイメージを抱いている人も少なくないでしょう。

未経験でもいけるのでは、と思われるでしょうし、実際未経験から始めた人も多いはずです。
向き不向きは人それぞれですが、やはり未経験はそれなりに難しいと考えていた方がいいです。

実際働いてみて難しくなかった、と思える方がずっといいですし、難しいのならば努力しなければならないという覚悟が持てるでしょう。

未経験だからとチャレンジしないより、難しいかもしれないけどやってみよう、と考えてください。
楽な仕事はありません。ですが天職と言える仕事に出会えるかもしれませんよ。

 

 

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