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デイサービス(通所介護施設)の仕事に向いている人・向いていない人|働いた経験から紹介

介護・福祉
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デイサービス(通所介護施設)とは、普段は自宅で生活をしている要介護者が、日帰りで介護や機能訓練などを受ける施設です。

この記事を読んでいるあなたは、デイサービスへの就職に興味があり、「デイサービスってどんなところ?」「この仕事に向いている人ってどんな人なんだろう?」「逆に向いていない人っているのかな?」というところが気になっているのではないでしょうか?

私は、大学で心理学を専攻して卒業したのち、デイサービスに介護職員(正社員)として二年ほど勤務していました。今回は、私の経験をふまえながら、デイサービスでの勤務に向いている人、向いていない人について、お伝えしたいと思います。

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デイサービスに向いている人の特徴

デイサービスの一日の業務として、

当日来所される方(以下:ご利用者)の送迎
食事や排泄、入浴の介助
機能訓練(リハビリ)の補助
軽作業、レクリエーション活動の運営

などがあります。

さて、それではデイサービスに向いている人とはどのような人なのでしょうか。

・高齢者と関わることが好きな人
介護を必要としている高齢者が相手となりますので、あなたにとって「おじいちゃんおばあちゃん」の年代の方とふれあうことになります。

ご利用者のお話を聞くことが好きだったりジェネレーションギャップを楽しめたりする人であれば、きっとこのお仕事に向いていると思います。

・企画や運営が好き、アイデアマンな人
デイサービスでは先に挙げたような通常業務の他、季節ならではのイベントもたくさん行います。

初詣のおでかけ行事から始まり、節分、お花見、ドライブ、そうめん流し、夏祭り、そして一大イベント敬老会、運動会、クリスマス会などなど…こういった行事の企画や運営も介護職員が担います。

ご利用者に楽しんで頂きたいという一心で、アイデアを出しあい工夫をこらしながらイベントを作り上げていきます。

・周りの人と協力、連携ができる人
介護職員によって介助方法が変わってしまうと、ご利用者本人は混乱してしまいます。職員間で毎日ミーティングを行ってご利用者の状態を共有し、一番適切な介助を統一して提供できるように努めます。

・一つ一つの出来事にしっかりと向き合える人
同じ介護度(必要な介護のレベルのようなもの)であっても、身体的な介護が必要であったり認知症であったりと、内容は様々です。そして、今日適切であった介助が明日も適切であるとは限らないのが、この業務の難しいところです。

今日の行動を振り返りながら素直に反省ができ、改善に努めていける人であることが望ましいです。

デイサービスに向いていない人の特徴

それでは、逆にデイサービスに向いていない人について考えてみます。

・高齢者との関わりに強く嫌悪感をもつ人
先の“向いている人”とは逆のパターンです。介護職ですので、排泄の介助はもちろん、お食事の際にうまく飲み込めなかったりこぼしてしまったりということも多々あります。経験を積むことで、ある程度は慣れていけますが、イメージしてみてどうしても嫌悪感を持ちそうな人は、このお仕事は避けた方がいいのかなと思います。

・感情的になりやすい、短気な人
いろいろなご利用者がいらっしゃるので、思いもよらない言動をされる方もたくさんいらっしゃいます。私自身も業務中、ご利用者の反応や言葉にショックを受けたことがあります。どのような時にも冷静に、ご利用者を受け止めることができる器を持ちたいものです。

・自己判断で行動してしまう人
自分は良かれと思って行動したことでも、思わぬトラブルや事故につながることがあります。上司や同僚に状況報告を行い、この判断は本当に正しいのか、客観的な立場から指示を仰ぐことが大切です。

以上、デイサービスに向いていない人として挙げてみましたが、なんだか実生活や他の仕事においても通ずるものがありますね。

デイサービスに求められる能力・必要なスキルとは

では次に、デイサービスで求められる能力や必要なスキルについてご紹介します。

・介護技術
基本的な介護技術は、身につけていた方がいいとは思います。ただこれに関しては、ご利用者それぞれに適した介助方法があるので、業務の中で実践を通しながら学んでいけば良いと思います。

・待つ力
かなり大切です。なかなか難しいのですが…

介護は、できないところをお手伝いするだけではなく、できるところを生かすという視点が必要です。

多少時間がかかっても、ご利用者ができることはなるべくご自身でしてもらうこと。早いタイミングで職員が手を出してしまうと、ご利用者の自立の機会を奪うだけでなく、介護をする側も負担が増えるという悪循環に陥ってしまいます。

・相手の意向を察知する力、寄り添える力
デイサービスの職員が関わるのは、ご利用本人だけではありません。送迎中などに、そのご家族ともお話をすることもあります。

ご家族からのお話にもしっかりと耳を傾け、ご利用者やそのご家族の状態や気持ちに寄り添えることが大切です。お互いに信頼しあいながらデイサービスを利用して頂くことで、より良い関係を築くことができます。

デイサービスはこんな人におすすめ

私が思う、デイサービスにぜひ挑戦してもらいたい人とは。

先に挙げている、“向いている人”に加え、追加したい項目をご紹介します。ちょっと意外な視点も含めます。

・みんなで協力しあって一つのものをつくりあげることが好きな人
日中の業務での連携はもちろんですが、各月に行うイベントなどは特に、職員が一丸となって取り組まないと進みません。大変ではありますが、ご利用者が楽しまれている様子を見ると「やって良かったな」と思えます。

・運転が好きな人
これは施設によっても異なるのですが、私が勤務していたデイサービスでは、介護職員がご利用者の送迎も行っていました。運転には集中しなければなりませんが、運転が好きで少し気持ちに余裕があるくらいの方が、ご利用者もリラックスして乗車して頂けると思います。(ちなみに、私は運転が苦手だったので毎日必死でした…)

・一芸を持っている人
何でもいいので得意なことがあるといいです。イベントの催し物で披露する機会も多く、珍しいものであればあるほど盛り上がります。

私が勤務していたデイサービスでは、毎日の活動の帰宅前に、ご利用者の皆さんで歌を歌う時間があったのですが、私はそのピアノ伴奏をしていました。以前はカラオケ音源で歌っていたそうで、「やっぱり生のピアノはいいわね~」と嬉しいお言葉を頂いたことを覚えています。

・イラストを描くことや工作が好きな人
ご利用者の方々が、中過ごして頂くフロアで季節感を感じて頂けるよう、定期的にさまざまな装飾を行います。たとえば、春には桜、秋には紅葉、クリスマスなど…飾り作りはご利用者と一緒に行うのですが、アイデアを出したり作り方を考えたりすることができる人、ということで重宝されます。

・昔ながらの遊びが好きな人、得意な人
ご利用者になじみのある遊びを知っていたり出来たりすると、そのことで盛り上がることも多いです。けんだま、お手玉、コマ回し…こういった遊びを通しながら心を開いてくれることもあり、やはりご利用者にとって幼少時代の遊びは思い出深いものなのだと感じます。

まとめ

いかがでしたか?

介護職員というのは特定の免許は必要なく、あらゆる人が挑戦できる職業です。これまでに、「デイサービスに向いている人、向いていない人」について、ごく個人的な視点でお伝えしましたが、「興味がある、やってみたい」と少しでも感じてもらえたなら、ぜひ挑戦してみてください。

介護業務は決して楽なものではありません。ただ、必ず誰かの役に立っている、とてもやりがいのあるお仕事です。ご利用者からの「ありがとう」という言葉は本当に嬉しく、日々の業務の疲れが吹き飛んでしまいますよ。

皆様の就職活動が実りあるものとなりますように。

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