この記事を読んでいるあなたは、デイサービスへの就職に興味があり、“デイサービス業務に対するやりがいや魅力”について気になっているのだと思います。
デイサービス(通所介護施設)とは、普段は自宅で生活をしている要介護者が、日帰りで介護や機能訓練などを受ける施設です。
私は、大学で心理学を専攻して卒業したのち、デイサービスに介護職員(正社員)として二年ほど勤務しました。今回は、私が実際にデイサービス業務を行うことで感じてきたやりがいや魅力についてお伝えしていきたいと思います。
デイサービスのやりがいを感じるときとは
デイサービス業務には、
・当日来所される方(以下:ご利用者)の送迎
・食事や排泄、入浴の介助
・機能訓練(リハビリ)の補助
・軽作業・レクリエーション活動の運営
などがあります。施設によって細かなスケジュールは異なるとは思いますが、主にこのような流れで一日を過ごします。
その中で、私が「このお仕事をしていて良かったな」「充実しているな」と感じるときとは…
・自分の対応でご利用者が前向きになってくれたとき
ご利用者の中には、デイサービスでの活動に消極的な方もいらっしゃいます。
入浴やリハビリ目的で通われているご利用者が、当日になると拒否されてしまう…ということもしばしば。声かけや介助方法を変えてみたり、会話してみたりと試行錯誤しながら、次第に前向きになってくださる姿を見ると、こちらも嬉しくなります。
・イベントに参加したご利用者の満足そうな表情を見たとき
デイサービスでは、通常のスケジュールの他、季節に応じた行事やドライブなど特別なイベントも行います。この非日常を楽しみにされているご利用者も多く、「楽しかった!」と喜んで頂けた様子を見た時には、「大変だったけど、やって良かったな。」と感じます。
・ご利用者に「ありがとう」と言ってもらえたとき
介護業務は、大変なことや面倒なことも多く、心身ともに疲れることも多々あります。そのような時、ご利用者からの「ありがとう」という言葉が本当に嬉しく、「また頑張ろう」と励みになります。
このように、デイサービスの業務ではご利用者と直接関わることが多く、ご利用者のその瞬間の反応をダイレクトに感じることができます。
もちろん、良い感触や手応えばかりではありませんが、だからこそ、ご利用者の笑顔や喜ぶ姿を見ることができると、また一段と嬉しくなるものです。
デイサービスの魅力とは
次に、デイサービスで働いているからこそ感じる魅力について。
入所型の介護施設や病院とは違う、デイサービスならではの魅力を、業務内容と勤務形態の両面からお伝えしたいと思います。
・フロア内の雰囲気が明るい
ご利用者は、普段はご自宅で過ごされているので、基本的にはお元気な人が多いです。他者とのコミュニケーションをとる目的で来所されているご利用者も多く、フロアの中は、にぎやかな雰囲気で和気あいあいとしています。
・昔ながらの文化や行事にふれることができる
最近では、日常的に高齢の方とふれあえる機会が少なくなってきたように思います。
介護業務に携わっていると、ご利用者から昔の生活やご利用者自身の思い出などを聞く機会が増えます。現代の私達には想像もつかないような出来事もあり、すごく興味深く勉強になります。
・実践を通して介護スキルが身につけられる
デイサービスのご利用者は、介護度はそれほど高くない人が多いので、介護技術に関して未経験であっても、業務の中で自分が体験をしながら無理なく学べます。
・夜勤がなく生活リズムを整えやすい
デイサービスは日中を過ごして頂く施設なので、職員も同じような時間帯のシフトになります。私が勤務していた施設では、8:30~17:30の固定シフトで日祝(+平日数回)が休みでした。入所施設などと違って夜勤がなく、体調は整えやすかったように思います。ちなみに私は入所施設で夜勤を始めてから2㎏太りました…。(夜勤を始めたからかどうかは不明)
このように、デイサービスで働く魅力はたくさんあります。わずかい二年ほどの勤務で感じた魅力なので、もっと長く勤務していけば、さらにたくさんの魅力を見つけられるかもしれません。
デイサービスのやりがいを感じた体験談
最後に、私が実際にやりがいを感じた出来事についてお伝えしたいと思います。
どういう時にやりがいを感じるかと聞かれると、やはりご利用者の生き生きとした表情や笑顔を見られた時なんですよね。
私が勤務していたデイサービスでは、秋に『運動会』を行っていました。
ご利用者の中には、車椅子の方がいたり認知症の方がいたりと様々なので、みんなが楽しめるにはどのような進行にするか、数ヶ月前から職員全員で取り組み始めます。
通常のルールをアレンジしながら種目を決めたり、必要な道具をそろえたり…時には手作りすることも。
迎えた当日は、ご利用者の皆さんが本当に楽しんでくださいました。普段はおとなしい方が白熱して取り組まれるなど、ご利用者の意外な一面も見られます。
当日、帰宅時の送迎車内では、ご利用者の皆さんで運動会の話で盛り上がり、「楽しかった!」「こんなに笑ったのは久しぶり」「また来年もよろしくね!」とたくさんのお声を頂きました。
準備は大変でしたが、頑張って良かったなと感じる瞬間です。
まとめ
デイサービス業務について、私なりの“やりがいや魅力”をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
デイサービス業務にかかわらず、介護業務というのはなんとなく敬遠されがちです。ただ、ご利用者と誠実に向き合っていると、それだけやりがいや充実感を感じられます。
この記事を読んで、少しでもデイサービス業務、そして介護業務全般に興味を持って頂けたら嬉しいです。
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