保育園調理師メリット・デメリット｜4年以上働いた経験から紹介

私は正社員で4年半程、保育園調理師をしていました。

4年半の在籍中、給食、おやつの調理は勿論、食材の発注から献立の作成、食育の実施、保育園との会議などいろいろと経験しました。

その経験を踏まえて保育園調理師のメリット・デメリットをまとめてみましたのでこれから保育園で働きたい方の参考になればと思います。

保育園調理師はどういったメリットがあるの？

飲食業界はブラック業界というイメージを持たれている方は多いと思うのですが、保育園の調理に関していうと労働時間がものすごく長くなるという事はありません。

基本的におやつを作ってしまえばその日の調理は15時前には終わります。

延長保育で残る子用に補食を作ることもありますが簡単なものばかりなので時間はかからないです。

なので、残業するという事は殆どなく夜はゆっくりできます。

嗜好性の高いカフェやレストランと違い、保育園の調理師はライフラインの一端を担っている部分なので安定性があります。

少子高齢化の日本ではありますが、都市部の保育園に関してはこれからも安定している職業だと感じています。

これから、結婚をして子供を育てたいという思いがある方には保育園の調理を経験していると、離乳食から乳児食まで作る事が出来るようになるのでいざ、自分の子供に作るとなる時に焦ることは無くなると思います。

また間接的に保育園を見る事が出来るので保育園選びも想像しやすくなると思います。

毎日、飽きないように献立を作っているので、必然的に作る料理の種類も増えていきます。

保育園の調理師を始める前と辞めた現在とでは40種類ほどレシピを見ないでも作れる料理が増えました。

基本的にお昼ご飯を食べる時は、その日に提供した給食を食べる事が多いです。

栄養士の方が栄養価を計算して作っている献立なので、塩分抑えめで野菜も多く入っています。

1日に食べた方がよい野菜量は生の状態で350gなのですが、お昼に多くの野菜を食べることが出来るので比較的に簡単に摂取する事が出来ます。

保育園で調理師として働く前は、健康診断の結果も見たくない部分も多かったですが働きだしてからは、健康診断の結果も良くなっていきました。

私自身、あまり子供が得意ではないのですが帰る時に『美味しかった』や『明日の給食も楽しみ』などきっと他意の含まれていない言葉を聞くと調理師をしていて良かったなと感じます。

私は、保育園の調理師に新卒ではなく中途採用で採用されたのですが、新卒の方が給料が高くないと入社して来ないという理由で自分の給料のUPは先延ばしにされていました。(会社によるとは思います・・・)

元々の賃金設定がほかの業種と比べると高くないのでしっかり求人を確認してください。

またメリットに書いたように残業はほぼ無いので残業代して稼ぐというのも難しいかなと思います。

土曜保育がある場合も給食とおやつを作りに出勤するので正社員の人数が安定していれば順番に休んで月に1,2回の土曜出勤で済みますが、人数が足らない場合は、毎週の様に土曜出勤になる事も・・・。

人間関係の問題というのはどの職種を選んでも少なからずどこにもありますが保育園の調理師も大変でした。

特に大きな保育園ですと忙しさも相まってみんなイライラしている事が多く、意味もなく怒られる事もしばしばありました。

また、厨房の中だけではなく、保育園の先生とも関わる事も多いのですが、特に園長先生はクセが強い方も多く(悪口じゃないですよ!)

園長先生と馬が合わないから違う保育園に異動するなどの話はよく聞きました。

前職が定休日のなく残業も当たり前のファミリーレストランだったので確実に日、祝が休みで残業が無いのはとても良かったです。

また、３歳までしか預からない保育園の担当で0歳から卒園する３歳まで給食の提供をしていた園児のご両親から「給食の先生のおかげで好き嫌いなくお家でもいっぱい食べるようになりました」と言って頂けて保育園で調理師をやっていて良かったと思いました。

保育園の調理師として最初に担当していた保育園は園児数がとても多く毎日600食近く給食を作る所でした。

またそこの保育園は忙しさも相まって離職率がとても高く、右も左もわからない時に、ちゃんとした基礎の指導を受けられずぶっつけ本番の毎日だったのがとても大変でした。

保育園調理師のメリット・デメリットをまとめましたがいかがでしたでしょうか？

これから保育園で調理師として働きたい方の一つの基準になると嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。