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ホテルスタッフの仕事はきついの?それとも楽なの?12年の経験から紹介

ホテル

ホテルスタッフの仕事と聞くと、
「毎日いろんなお客様を相手に、スマートに接客していてかっこいい!」「ドラマや映画のように華やかな世界なんだろうな~」
というイメージがあるかと思います。

しかし、中には「給料が安い」「労働時間が長くてきつい」などのネガティブなことも書かれています。

そこで、都内の某有名シティーホテルに、正社員としてフレンチレストランスタッフ、宴会サービススタッフ、ウェディングプランナーとして
12年間勤めた著者が本当のところ、ホテルスタッフの仕事はきついのか?を紹介していきます。

ちなみに宴会サービススタッフとは、結婚式や企業の懇親会などの大規模な会場のセッティングを行ったり、料理や飲み物を提供するスタッフのことです。

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ホテルスタッフの仕事はきついの?楽なの?

これに対しての答えは「きつい」です。

学生時代から今まで様々なアルバイトを経験してきましたが、ホテルスタッフは断トツできつかったです。
お金なんて関係ない、心から人を喜ばせたい、自分を高めたいという方にしかできない職業だと思います。

実際にホテル業界は離職率が多く、常に人が入れ替わっている業界ナンバーワンと言っても過言ではありません。

ホテルには正社員だけではなく、学生のアルバイトから主婦、年配の方まで様々な年代の方が働いています。

ホテルの仕事と言っても観光地やシティーホテル、フロントなどその他いろいろあります。
ということでいろいろ気になる方はこちらも併せてチェックしてみると良いと思います。
ホテル(観光地)のフロントの仕事はきつい?楽?約6年働いた経験から紹介
ホテルの支配人の仕事はきついの?支配人経験者の私が紹介

では、ホテルスタッフは何がきついのか、何が良くて働いているのかをご紹介しましょう。

ホテルスタッフの仕事内容

まずは、ホテルにはどんな仕事があるのか紹介しましょう。

大規模なホテルは主に大きく5つの部門に分かれています。

・宿泊部
フロント(フロントに立ち、お客様のチェックインからチェックアウトまでの手続きを担当。
滞在中お客様が快適に過ごせるようにフォローする。宿泊予約を兼務するところも)
ベルアテンド(到着されたお客様の荷物を預かり、お部屋まで案内する。フロントが兼務することも)
ドアマン(ホテルや車のドアを開けたり、フロントまで案内する)
コンシェルジュ(お客様のあらゆる要望に応え、できる限り対応していく)
ハウスキーピング(客室清掃係、外部の会社に委託するところが多い)

・料飲部
レストランスタッフ(席までの案内、メニューの説明からオーダーテイクまで、あらゆる知識が必要となる)
バーテン/ソムリエ(バーやレストランでドリンクを作り、提供する。資格が必要)

・宴会部
宴会サービス(宴会場にて会場設営や料理、ドリンクの提供などのサービスを行う)
婚礼(いわゆるウェディングプランナー。結婚式を考えているゲストの希望をヒヤリングして理想の結婚式をつくる)

・管理、営業部
広報、企画(ホテルの魅力を宣伝する)
人事(人員配置や人材管理をして事業発展に貢献する)
施設管理(お客様が快適に過ごせるよう、空調や設備などを点検する)
営業(個人や団体、法人向けにホテルを使ってもらえるように販売促進をする)

・調理部
シェフ(レストランや宴会料理などのシェフに分かれる)
ベーカー(パンを製造し、ホテル内で提供したり外部販売する)
ペストリー(デザートの製造)

簡潔に書きましたが、こちらはあくまで私がいたホテルの部門であり、全てのホテルに当てはまるかは分かりません。
しかし、ほとんどのシティーホテルはこんな感じです。

新卒1年目は研修の後、ベルかレストラン、宴会サービススタッフに配属になり、現場を見て勉強するのが一般的です。

その後、適性や希望、経験を考慮した上で異動になります。
なお、それに伴って必要な資格もあります。

ホテルスタッフの仕事できつい・しんどいと思うところ

どんな仕事もきついところもあれば、良いところもあります。

それでは、多くの部署に共通するホテルスタッフのきついところをあげていきます。

時間が不規則

レストランに勤めていた頃は営業時間が決まっていたので、シフト制で残業はあったものの出退勤時間は決まっていました。
しかし宴会サービスに異動になるとそれが一転。
お客様の宴席開始時間に合わせての出勤になり、朝6時出勤、午後3時出勤など様々です。
終わり時間も一応は決められてはいますが、宴席が終わり、会場が片付いて次の宴席のセッティングが終わらなければ帰ることが
できません。「アルバイトの子たち帰らないで~」と何度思ったことか。時期にも部署にもよりますが残業時間が月80~100時間になることもザラ。
なのでたまの休みは寝て終わりです。
さすがに働き方改革で今はここまでひどくないとは思いますが・・・いや、どうでしょう。
サービススタッフだけではなく、プランナーや営業スタッフも自分が休みであってもお客様の都合とあれば出勤しなければなりません。

体力が必要

サービススタッフは基本的にずっと立ち仕事。常にお客様に気を配ってなくてはいけません。
体力が必要なことももちろんですが、体調管理を怠らないこと。これに尽きます。

人間関係がきつい

理不尽なクレームを言ってくるお客様の対応のストレスのはけ口になるのでしょうか。
新人の頃はよく裏でいびられていたものです。
しかしどの職場にもそういう人はいると自分を鼓舞して、嫌々ながらも必死にその先輩に仕事を教えてもらっていました。
また、多忙からなのか、はたまた出会いがないからなのか、職場恋愛や職場不倫が多いのもまたホテル業界。
みんな言わないだけで気づいてますよ~。

常に身だしなみに気をつけなくてはいけない

少しだけ明るめの茶髪までなら許可されていましたが、基本は黒髪。
そのほか爪の長さ、靴の汚れ、シャツはシワになってないかなど、お客様を不快にさせない身だしなみをしなくてはなりません。
流行りの髪色やネイルに憧れたものでした。
ウェディングプランナーや営業のスタッフの中にはピンクやベージュのネイルをしている方もいました。

給料がめちゃくちゃ安い

これにつきます。本当にこれです・・・
私はホテルの専門学校を卒業して手取りで16万円。大卒の同期は18万円と言ってました。
ボーナスも寸志のような金額でした。
これで都内でどう暮らしていけと言うのでしょうか。
もちろんホテルによっても違いますし、昇給して役職手当もつくようになったのでアラサーになってようやく貯金ができ始めたかなという
かんじです。

ホテルスタッフの仕事が楽だと思うところ

楽だと思ったことは一度もありません。
楽だと思いたい人はこの仕事はできません。

ホテルスタッフの仕事をして良かったと思うところ

ではホテルスタッフの仕事をして良かったと思うところを紹介していきたいと思います。

お客様から感謝のお言葉をいただいたり、喜んだ顔を見たとき

いくら激務と言えど、今まで頑張ってこれたのはお客様から「ありがとう」と言われたり、笑顔でお帰りになったのを見ることが
できたからです。宿泊、レストラン、結婚式・・・お客様はあらゆる用途でホテルを利用されます。いらっしゃるのはもしかしたら
一生に一度かもしれません。その一度に自分が少しでも関われたなら、こんなにすてきな仕事はありません。

臨機応変な対応ができたとき

ホテルに来るお客様は一人として同じ人はいません。毎日毎日同じ業務でも対応を変えていくのです。
あるサービスで満足されたお客様でも、人によっては不快に思う方もいる。その見極めが大事です。

大切な仲間と出会えた

ホテルはなんと言ってもチームプレー。例えばあるカップルが結婚式を考えているとして、最初に打ち合わせをするのはウェディングプランナー。
披露宴の料理はシェフやペストリー、披露宴会場の設営や、当日のサービスや進行は宴会サービスのスタッフが行います。
このほかにもご親族の宿泊があればフロント、ベル、ドアマン。レストランを利用するのであればレストランスタッフなど、1つの結婚式には
こんなにも多くの人が関わっているのです。
そんな信頼し合える同僚たちと本音で話し合うことで、数々の困難を乗り越えられたのだと思います。

異業種へ転職する際も採用されやすい

ホテルスタッフの強みはなんといってもおもてなしの心。どんな職種でもこの気持ちは大切に持つべきだと思います。
(お客様、同僚、取引先、家族などに対して)
そんなおもてなしの気持ちを常に大切にしてきたホテルスタッフは転職されやすいと言えます。
実際に私も退職後に異業種の事務職へ転職しましたが、すぐに採用されました。
長年培ってきたコミュニケーション能力や適応力などが評価されたようです。

ホテルスタッフの仕事はやめておいた方がいい人

次はホテルスタッフの仕事はやめておいた方がいい人を見ていきたいと思います。

感情がすぐに顔に出てしまう人

自分がどんなに嫌なことがあったり、辛いことがあってもお客様には関係ありません。なぜならお客様は非日常を求めてホテルにいらっしゃるからです。
それを自分が不機嫌な顔をしていたらどうでしょう。お客様の思い出に残るのはそのスタッフの顔。そして=このホテルは
最悪だ、もう二度と行かないという烙印と口コミです。

人のために動けない人

めんどくさがり、積極的に動けない人には向いていません。

体力がない人

上記でもお話したとおり、ホテルスタッフはどんな部署でも体力が必要な仕事です。
したがってラクさを求めてなるものではありません。
とか言う私自身、帯状疱疹と胃潰瘍とヘルニアになりましたけど。笑

ホテルスタッフの仕事はこういった人におすすめ

続いてホテルスタッフの仕事がおすすめと思う人ということで見ていきたいと思います。

人と話すことが好き

コミュニケーション力がある人、初対面の人にも話しかけることができて話題も豊富な人。

人の喜ぶ顔が見たい、サプライズを考えるのが好き

こうしたら相手は喜んでくれるかな?ということを常に考えられる人は向いています。

協調性がある人

ホテルはチームプレーの場所なので、自分勝手な行動をしない人。
上司や先輩の言うことを聞きつつ、自分の意見を発信できる人。

 

向いている人ということでこちらも併せてチェックしてもらうと良いと思います。
ホテルスタッフの仕事が向いてる人・向いてない人|12年の経験から紹介

まとめ

ホテルスタッフの体験談から「ホテルスタッフの仕事はきついのか?」と聞かれれば答えは「きつい」でした。
しかし、それ以上に得るものがたくさんありました。
仲間との絆、責任感が持てる仕事、様々なコンクールや大会への出場、そしてなによりお客様との大切な時間。

いきなり正社員になるのはちょっと・・・という方はアルバイトから始めてみてはいかがでしょうか。
私自身、学生時代にホテルの宴会場でアルバイトを経験し、ホテルってかっこいい!極めたい!と思い上京しました。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

 

 

 

 

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