私は実際にデイサービスと有料老人ホームの通所型と住居型に勤務し、介護助手の仕事について詳しく紹介します。
介護助手は、介護士の補助として利用者の生活援助を行う仕事です。
具体的には、部屋の清掃や声掛け、食事の準備など、利用者の日常生活の援助を担当します。
体力的には楽な部類に入ると言えますが、連続した業務が多い為、最初はキツさを感じることもありました。
また、介護助手の仕事は、介護士と比べて休みを取りやすく、短時間勤務と働きやすい求人が多いです。自分の都合に合わせて休日を調整できるのは楽な点です。
その反面、利用者との関わりが少なくなり、関係を築くのがきついと感じることもありました。
介護助手の仕事はきついの?楽なの?
私は介護助手をしていると、「キツくないのか?」や「大変じゃないのか?」と聞かれることがあります。
実際、介護助手の仕事は楽ではありません。
思うように進めることができないし、利用者から怒られることもあります。給料も低く、離職率も高いです。
しかし、私は辞めずに続けています。
なぜなら、やりがいも感じるからです。
利用者とのコミュニケーションや手助けが喜ばれることがあります。仲間との連携や支え合いもあります。
ツいこともあるけれど、やりがいと成長を感じることができるのです。
それでは、私や上司の経験から、介護助手の仕事できついと感じる点とやりがいを感じる点を紹介します。
介護助手の仕事がきついと思うところ
私が介護助手として働いて感じたキツかったことや先輩から聞いた話をいくつか紹介します。
・低賃金であること
無資格や未経験でも働くことができる介護助手ですが、その分賃金は低めです。
一部の人にとっては休憩時間が少なく、動き回る業務に対して賃金が不十分だと感じることもあるでしょう。
・無資格での介護制限
介護助手の主な仕事は生活援助であり、部屋から部屋への移動など介護の範囲に入ることはできません。
そのため、少し窓際に行って景色を見たいと言われても介護助手は何もできないため、心苦しい思いをすることが多いです。
・暴言を吐かれること
高齢者施設では認知症の方が多く、何度も暴言を言われることがあります。何も悪いことをしていないのに、通りすぎるだけで暴言を浴びせられることもあり、時には歩行器や杖などで暴力を振るわれることもあります。
無資格で働ける分、給料は低い場合が多くまた人商売なので過重なストレスを抱え込み離職しやすいです。
他にも資格が無いため、利用者の想いに対応できず自分の存在が分からないという意見もあります。
介護助手の仕事が楽だと思うところ
キツいことだけでなく、なぜ介護助手を続けることができるのかや、やりがい等を紹介していきたいと思います。
・幅広い勤務形態
介護助手には、多くの勤務形態があります。
自分の都合に合わせ働けるため、子育て中の方や定年があけた方等様々な方が働いてます。
・未経験や無資格でも働ける
医療福祉業界には資格が必須など、ハードルが高く感じられることがありますが、介護助手は現在では無資格でも働くことができます。
医療福祉に適性を感じるけれども資格を取得する自信がないという方にとって、非常に魅力的な職種です。
・感謝の言葉を聞くことがある
介護助手は利用者とのコミュニケーションが多く、利用者から直接感謝の言葉をいただくことがあります。
また、利用者の家族からも感謝されることがあり、人々の優しさに触れることができると非常に喜びを感じます。
介護助手は、ほかの業種と比べ幅広い勤務形態を持っております。その為、自身の生活に合わせ勤務を切り替える事ができ休みも取りやすく医療福祉の仕事がはじめての方にはとても良い仕事だと思います。
介護助手の仕事でキツかった体験談
勤務施設では認知症の利用者が多く、暴言が日常的です。新人時代は暴言と利用者による新人イビリに苦しんでいました。
シフトに穴が空くため休むことはできず、再び暴言を言われる日々でした。しかし、また暴言を言われていると他の利用者が優しく声をかけてくれて手を握ってくれたことで励まされました。暴言はつらいですが、頑張っていればその頑張りを誰かが見ていてくれると思えるから続けられます。
介護助手の仕事がキツい時の対処法
キツいと感じる要因によって対処法が異なります。
自分の行動を変えても問題が解決しない場合は、上司などに相談することが重要です。利用者の対応に苦しみを感じた場合、1ヶ月頑張って仕事を続けてみることも検討してみてはいかがでしょうか。
介護は人との関わりが中心の仕事で、思うように進まないことは当然のことです。しかし、人との関わりがあるからこそ、感謝の言葉や支えを受ける瞬間が訪れるはずです。辛さを感じていても、もう少し頑張ってみる価値があるのではないでしょうか。
まとめ
「介護助手の仕事はキツイのか」と聞かれると、決して楽だとは言えません。介護助手は利用者や利用者の家族から施設の介護士と同じような要求をされます。
仕事内容が異なっても、大切な家族を預かる役割としての責任は同じです。私自身も暴言を含む利用者の厳しい言葉に直面することもあります。
10年以上働いた上司も、時折仕事がつらくて辞めたくなることがあったと話していました。しかし、辞めない理由は、辞めたいと思う気持ちを上回るやりがいがあるからです。
挨拶を続けることで利用者は私の名前を覚えてくれました。無口だった利用者がいつの間にか話しかけてくれるようになりました。
これらの小さな変化が私にとっては喜びややりがいを感じさせます。
将来も「キツい」と答えるかもしれませんが、辞めたいとは答えません。
介護助手はそう思えるほど、やりがいや楽しみが多いからです。
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