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精神保健福祉士に向いてる人・向いていない人|福祉歴20年以上の経験から紹介

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福祉歴20年以上で、現在は精神障害者施設の管理者として人事・労務業務を担当するわたしが「精神保健福祉士に向いてる人・向いていない人」を解説してみたいと思います。

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精神保健福祉士の仕事が向いてる人の特徴

精神障がい者施設で働いていると、精神保健福祉士の資格を取得して活躍してほしいと思う方がいらっしゃいます。

そのような方の特徴は…

人への配慮ができる人

対象者は繊細な方が多いので、わずかな機微を察知されます。
今までの経験を思い出されるケースもあり、状態の悪化につながることもあります。
表情などの言葉だけでは無い雰囲気から、どう感じているかを推察する洞察力が必要です。
その上で配慮すべき内容を実行できることが必要です。

人に興味深く対応できる人

どんなベテランの支援者だとしても、対応を見誤る場面は出てきます。価値観や生育歴の相違、性差でも生じます。

この場面で必要なことは見誤った時に興味を失わずに、深く支援し続けられる対応力と言えます。

何度も拒否を続ける対象者に対して支援の目を向け続けることはとても大変ですが、支援を続けていると理解を示される方もおられます。
諦めない強い心は人への興味と比例するのでは無いかとわたし自身は最近強く感じています。

メンタルのリカバリー力がある人

対象者の辛い現実を聞いていると感情を揺さぶられて『引っ張られる』ことがあります。
これは同じ人間同士であるならば仕方のないことでもあります。
こんな場面で必要な力がメンタルのリカバリーではないでしょうか。

好きな趣味に没頭する、美味しいスィーツを楽しむなど、元気なメンタルで対象者へ向き合えることは大事なスキルといえます。

対象者の中には深い悩みやトラブルを抱えて、口は重くとも実は話を聞いてもらいたいと考える方の相談を受ける機会があります。
そんな場面で必要なことはしっかりと話を聞く(傾聴できる)ことではないでしょうか。
時間は有限なので、限られた時間で聞くスキルが必要な場面もありますが、吐き出してもらえることは精神保健福祉士にとって必要なスキルといえます。

人の心に向き合おうとできる人

メンタル面の不調がある方の中には他者とコミュニケーションや、気持ちを表に出すことが苦手な方が多いようです。
そのために僅かな表情の変化や、何気ないひと言から解決の糸口を探していく事となります。

人の心の内側に向き合う姿勢は精神保健福祉士にとって必要な力となります。

自分のことを理解しようとできる人

対象者は生い立ち、性差、年齢などが一定ではありません。
支援者もすべての経験を踏まえているわけではありません。
この時に必要なことは自分の性質傾向を理解しておくことといえます。
好きなこと嫌いなこと、偏見を持っている事などなど。
そのことを踏まえたうえで面談では統制された情緒的関与(バイスティックの7原則の一つで支援者が対象者の感情に呑み込まれないようにする行動規範)が必要です。

精神保健福祉士の仕事が向いていない人の特徴

一緒に業務を行なっていると「この方は向いていない」と痛感することがあります。

支援の方法や向き合い方などなどどのような方が向いていないと感じるのか検証してみます。

雰囲気を察知できない人

もしかして今の気持ちは〇〇かもしれない?と他者の気持ちを考えられない人や推測しようとしない人は向いていないかもしれません。

もちろん、細部までの状況なんて分かりませんが、表情や態度から感情を読み取ることはできるかもしれません。

精神保健福祉士の仕事をするうえで対象となるのは「メンタル面の不調をかかえた人」です。
そのような方々を支える支援者で、向いていないと感じる場面に遭遇する事があります。

どのような時にそう感じたのか、述べたいと思います。

精神障がい者に対する偏見や差別は今でも根強く残っていて、十分に社会で受け入れられているとはいいがたい状況です。
精神保健福祉士にとって必要な考え方のひとつに「権利を守る」事が考えられます。
精神保健福祉士が率先して権利を守る事が必要です。
社会参加を促して地域での生活を支えることは精神保健福祉士にとって必要な考え方といえます。

文章を考えることが苦手な人

精神保健福祉士として業務していると、実践的な面談やサービスの調整などを行うこともありますが全ての業務には記録を残すことが含まれます。

毎日たくさんの文章を書き残すスピードが必要です。

慣れによるものも多いので、それほど心配はいりませんがある程度の文章力を備えておくことは大事なスキルです。

対象者がかかえている内容によっては支援が長期化することもあります。粘り強く対象者へ寄り添い、対応する根気は必要なスキルといえます。

チームとしての関わりができない人

対象者を支援する場合、さまざまな支援者が登場します。皆さんが同じ方向性と目標を共有することはとても大切です。

もしも別の方向を向いて支援していると対象者が最も不利益を被ります。このたくさんの支援者のベクトルを合わせる時に必要なスキルが、協働力かと思います。

相談支援の現場では他者とのコミュニケーションは必須のスキルといえます。
人とのかかわりが得意であればいうことはありませんし、苦手でもかかわろうと努力できることが必要です。

人とのかかわりについては私自身がとても苦手だったので、もう少し説明したいと思います。
人の機微に触れて、感受性が豊かな方は確かに面談などで、信頼を勝ち取ることが早い傾向にあります。
苦手な方は時間がかかりますので、心を開くまでには面談数や時間をかける必要があります。

わたしが相談支援を始めて間もないころには表情や行動から真意を推し量ることは難しく大変苦労しました。
そのころ先輩方からは「初めは時間がかかるかもしれないが土台がしっかりしていれば最終的な支援の完結はスムーズな場合も多い事がある」と助言を受けました。
実際にそのような結果も多かったので、コミュニケーションが苦手と考えている方も短絡的に「精神保健福祉士は向いてない」と思わないようにしてください。

精神保健福祉士の仕事が続かないすぐに辞める人の特徴

長く精神保健福祉士として仕事をしていると、せっかく入職してもいつのまにか退職してしまう方がおられます。

現在のストレスの多い現代社会ではメンタルを崩してしまう人が増加しています。
その一方で、精神保健福祉士の数が比例して増えているとはいい難い状況といえます。

このような状況の中で入職してもすぐにやめてしまう人がいます。

精神保健福祉士の仕事をすぐに辞めてしまう人はどんな傾向があるのでしょうか。

検証してみます。

相談できない人

精神保健福祉士の業務はメンタルの不調になりやすい特徴があります。
対象者の話を聞くことが多いことや、さまざまな支援者と一緒にチームで支援することも多いようです。
そんな時に仕事を1人で抱え込み、解決策が浮かばないと八方塞がりになり退職する事例をよくみてきました。

悩む前に相談する(報告しておく)ことは、事前に上司が確認してくれるので、自分の身を守ることにつながります。

『全部自分で!』は危険な兆候かもしれません。

こころの病を持つ人への支援をしていると、感情を揺さぶられてしまい(引っ張られてしまい)支援者自身がメンタルの低下に至ることがあります。
対象者と接し続けるためには自分自身が健康な心身をもつことがとても大切です。

そのためにもストレスをため込まないスキルを持つ事が必要です。

やれないことをできると言ってしまう人

新卒で新人職員として入職される場合であれば、一から頑張りますと言いやすいとおもいます。
でもある程度年齢を重ねていたり、中途採用の場合は一から勉強しますとは、なかなか伝えにくいのでは無いでしょうか。

精神保健福祉士の業務は特殊なものもありますので、できないことや知らないことは素直に伝える謙虚さは大事なスキルと言えます。

精神障がい者を支援する職種は精神保健福祉士以外にも多数の職種が存在します。

医師
保健師
公認心理士
臨床心理士
作業療法士
行政の福祉課職員
サービス管理責任者
などなど

精神保健福祉士の仕事はこのような多職種と連携して業務を遂行する事が必須となります。

協働できない人(最初は苦手な方が多いものですが)というよりは、「協働しよう!」と取り組めない人は続かないかもしれません。

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精神保健福祉士をやめたほうがいいと言われる理由

精神保健福祉士の主な仕事内容

精神保健福祉士の仕事はメンタル不調をかかえた人に対して地域での生活を安心して送れるように相談支援を行う専門職です。

いくつかの事例を挙げて仕事内容を紹介してみます。

精神科病院で働く精神保健福祉士

外来や入院で診療を受けている患者さんに対して

〇外来であれば、自宅で安心して暮らせるサポートをしています。

〇入院であれば、退院を目指す患者さんには生活環境や人間関係などの病気にかかわる状況や問題を一緒に確認して、退院後の生活を調整しています。

患者本人の目標に到達するために…

〇患者さんの家族
〇医療職の医師・看護師 等
〇福祉職の地域のサービス事業者 等
〇行政職の福祉課 等

このような多職種との連携により、協働する機会は数多くあります。

その為にも事前の面談では本人の思いをしっかりと聞き取ることを大切にしています。

市役所で働く精神保健福祉士

障がい福祉課(名称はそれぞれ異なります)で働く精神保健福祉士は精神障がいをもつ本人や家族、親戚・友人・近隣の方などからの相談に応じています。

福祉サービスを利用できるように支援する事もあります。

相談内容によっては、医療機関・相談支援事業所(福祉サービスを調整する事業所です)・サービス事業所などへ紹介します。

また精神障がいに至っていない、メンタルの不調を訴えられる方に対しても相談を受け付けています。

相談は窓口によるものだけではなく、電話などでも受付しています。また家庭訪問をして支援につなげるケースも多いです。

他にも施設や事業所等へ訪問してサービスの状況を確認したり、市民向けの講座を開催して地域全体が障がい者を支える仕組みを整えています。

就労支援事業所で働く精神保健福祉士

障がいを持つ利用者さんとともにパンやおやつ、クッキーを作っています。完成した商品は利用者さんと一緒に販売も行います。みんなでの作業が無理なくすすめられるように個々のペースに合わせて作業工程を整えています。

地域へ出かけて、販売も行っていますので地域での居場所や役割を持ってもらえるように配慮しています。

まとめ

「精神保健福祉士に向いてる人と向いてない人」について検証してみました。

向いてる人は、問題意識をもって対象者に寄り添い、協働して課題に対応できる人といえます。

反対に向いていない人は対象者の真意を探る努力を持てない人となるでしょうか。

これからの日本ではますます精神障がい者を地域で支えようとする方向性を国は打ち出しています。
精神保健福祉士を目指そうとされている皆さんにとっても追い風となり得ます。

医療機関だけではなく、地域など様々な場所で活躍が期待されています。

そして地域全体で支えあう仕組みを精神保健福祉士が連携しあうことで強固なネットワークつくりに発展すると考えられます。

どのような人であっても病気に陥る可能性はあります。
障がいがある人もそうでない人もみんなが暮らしやすい社会を実現するために精神保健福祉士を目指されてはいかがでしょうか。応援しています

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