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生活相談員はきつい?楽?大変なこととは|経験者が紹介

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皆さんは、生活相談員にはどのようなイメージがありますか?

“相談員”という言葉から「話を聞くことがメインだから楽なんじゃない?」、「家族の対応がきつそう」などとイメージする方もいると思います。

仕事内容として、施設入居者の調整(施設見学・説明・契約)、施設利用者のモニタリング、サービス担当者会議の出席、利用者の入退院調整などがあります。

私は、正社員で特別養護老人ホームの生活相談員として1年間勤務していました。その施設は、入所180名の定員をフロアごとに、4人の生活相談員が担当していました。

この記事を読んだら、生活相談員の仕事が楽な部分ときつい部分を知ることができます。

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生活相談員の仕事はきついの?楽なの?

私にとって生活相談員の仕事は、きつかったです。

人相手の仕事だから故に、自分が思っているようにいかない、正解がない仕事だからです。

考え方や価値観などが同じ人は、決していません。
利用者の生活をよりよくサポートする方法は、10人いれば10通り、100人いれば100通りあります。
生活相談員がいいと思い提案したことも、ときには裏面にでることもあったり、利用者とその家族が望んでいることに食い違いがあったりします。
また、施設利用者の多くは、寝たきりや認知症を抱え、うまく自身の気持ちを伝えことができない人です。
その状況で、利用者の気持ちをくみ取ることができているのか、悩むことがたくさんあります。

生活相談員の仕事がきついと思うところ

実際に私が働いて、きついと感じたことを紹介します。

体力よりか、精神面できついと思うことが多くあります。

いろんな人の板挟みになること

生活相談員は、専門職ごとに優先することが異なる意見の中から、利用者にとって一番よい選択肢を見つける仲介役となるからです。

嚥下機能の低下がみられる利用者の食事について例えます。
医療の観点から看護師は、誤嚥を未然に防ぐため、とろみ剤を食事に加えたい。
介護の観点から介護福祉士は、その利用者は食事の好嫌いが多く、とろみ剤をいれて味が変化すると食事拒否の可能性があるため食事にはできるだけ加えたくない。
この場合、生活相談員は利用者の気持ちを尊重し、あくまでも中立な立場で、方針を決定します。

例では2種の専門職の意見と、とても単純でしたが、職種が3種や4種、さらに家族の意見、利用者自身の会話能力や理解力が低下し利用者の気持ちが言語でわからない場合もあります。

ジレンマをかかえること

利用者が寝たきりで会話ができないとき、家族の気持ちを尊重することがありますが、その場合、本当に利用者本人は望んでいるのか悩むことがあるからです。

例えば、利用者が危篤になった場合、家族は病院に入院して延命治療を望んでいますが、利用者本人は施設で生涯を終えることを望んでいるかもしれない。
このような場合、家族の望みを実行するパターンが多いですが、人生を歩んでいるのは、利用者本人です。
利用者の気持ちと専門職の意見、利用者の気持ちと家族の気持ちなどの食い違いは必ずあります。
どこまで、利用者の気持ちを尊重できるか、生活相談員にとって永遠の課題だと思います。

専門職や上司の態度や機嫌を考慮しながら、情報収集したり報告したりすること

福祉は、多職種連携が一番重要です。だからこそ、様々な性格や態度の人たちと関わらなければならず、その人たちとの人間関係をうまくやらなければならないからです。

また、アクシデントが起きてすぐの情報収集と、手短に要点をおさえた報告は、マストです。なぜなら、利用者の命にかかわることがあるかもしれないからです。

私は、利用者が発熱したと介護福祉士から報告を受け、詳細を看護師から情報収集しようと問いますが「今はそれどころじゃない」と言われたり、施設経営の専務に報告する際に細かいことを聞かれ答えられないことがあったり、他の多職種から怒られることもありました。

数をこなせば、情報収集の方法や要点、報告のタイミングがわかってくると思いますが、その人の機嫌や態度を気にし、ビクビクしながら、情報収集や報告をしていました。

退勤時間が読めない

私が勤務していた施設は、8時半~17時半が勤務時間でした。担当する利用者の体調急変やアクシデントがあった際、場合によっては救急搬送になることもあります。その場合、病院に受診結果を家族から報告を受けて、記録し終わるまで、帰宅できないからです。

私の経験上は20時半退勤、先輩の生活相談員は22時退勤のときもあったようです。

これが1か月に1度くらいならよいかもしれませんが、連日続くことも十分にあり得ます。

土日祝日などの休みはない

入所施設と呼ばれる施設は、365日利用者が在籍しているため、利用者に何かあったときに、外部と連携をとるために、生活相談員も365日在籍しなければならないからです。

私が勤務していた施設は、生活相談員は5人在籍し、シフト制でした。

土日祝日、お正月やお盆休みは、休日勤務体制になるため、1~2人体制で勤務します。

そのため、1か月で2連休が1回しかない月も多々ありました。

お正月は、入社1年目の私はある程度考慮していただいたため、12月31日まで勤務し、1月3日から勤務しました。主任の生活相談員は、12月31日~1月2日は、出勤していました。

休日に関しては、施設ごとに異なるため、要確認が必要です。

生活相談員が1人だけの勤務のときの、利用者対応

生活相談員ごとに、担当する利用者は振り分けられていますが、担当相談員がいないときは、他の生活相談員が利用者対応しなければならず、1人でこなすことが大変だからです。

私が勤務していた施設は、生活相談員5人がシフト制でした。通常(平日)は3人~5人、休日(土日祝日など)は2人出勤します。時には、休日に1人だけ出勤し、利用者対応をすることがありました。

利用者の急変やアクシデントが重なった休日の1人勤務は、地獄です。情報収集から、家族・施設経営者への報告など、やることがたくさんで頭と心がパンクしそうになりました。

 

このように、対人業務ならではの、コミュニケーションやジレンマの苦労があります。

また、その日の出来事の大きさや数によって、精神的疲労は異なります。それに加えて、勤務体制が1人の日が重なると、さらなる精神的疲労があります。

生活相談員の仕事が楽だと思うところ

生活相談員は、精神的にきついこともありますが、その反面楽だと思うこともあります。

介護をしないこと

私が勤務していた施設は、生活相談員が介護をすることはありませんでした。

移動の際に利用者の歩行補助や車椅子をおすことはありましたが、基本的には介護福祉士や看護師が行っていました。

介護従事者が不足している施設では、介護補助をする場合もあるかもしれません。

何もアクシデントがない場合は、1日中デスクに座っていること

利用者にアクシデントがない日も実際にありました。そのような日は、電話対応のため、自身のデスクに座って、書類の整理や担当利用者の過去の記録を読むなどの普段できないことを行っていました。休日は、電話がかかってくることも少ないため、半日電話が鳴ならない日もありました。

 

このように、日によっては楽なときもありました。

上記2つに関しては、施設ごとに多少の違いがあると思います。実際に働いたからこそ、見えた楽な部分でありますが、どの施設も同じようなことがあると期待しないほうがよいと思います。

生活相談員の仕事をして良かったと思うところ

生活相談員としてやりがいを感じたことを紹介します。

利用者のニーズを叶えることができたこと

施設に入居していると制限がたくさんある中で、利用者のニーズが実現できたとき、見られる笑顔と「ありがとう」と私たちにむけた言葉は、利用者にとっての心からの喜びを見ることができるからです。

例えば、利用者が施設から徒歩5分の桜が見たいというニーズにおいて、移動中に車椅子からずり落ちてしまうかもしれない、歩行中につまずくかもしれない、その先に骨折というケガのリスクがあります。

健常者には簡単な要望も、叶えるためには様々な職種や人数の力が必要です。多職種と協力して、ニーズを実現できたときは、ともに喜びを分かち合います。

家族からの感謝の言葉をいただけたこと

在宅介護にて大変な思いをしている家族や、自宅では看ることができない家族は多くあります。そのような家族の苦労を和らげることができるからです。

生活相談員は、施設入居を希望する家族の相談を受けたり、施設入居の契約をしたりします。

施設入居前から知った利用者は、施設に入居後、多くは施設で生涯を終えます。

利用者家族からは、入居が決まった際は「介護することが苦しかった。本当に助かる。」、利用者が施設で亡くなった際は「この施設で生涯を終えることができて、本人も幸せだったと思います。」と感謝の言葉をいただくことがあります。

これらは、利用者家族の生活を守り、家族にも役にたっていたことが実感できる瞬間です。

 

これらのように、人から感謝の言葉をいただけたときに、生活相談員としてのやりがいを感じます。

利用者や家族の生活をサポートすることは、正解がなく悩むことも多いですが、それ以上のものが返ってくると思います。

生活相談員の仕事をやめておいた方がいい人

人にはかならず向き不向きがあります。不向きなことに無理に挑戦しても、苦しくなるだけです。

これから生活相談員として不向きな人の特徴を紹介します。

人見知りな人

情報収集するにも、何かを報告するにも、利用者の生活の課題を改善するにも、業務上、嫌でも様々な人と関わらなければならないからです。

人と話したり、接したりすることが少しでも抵抗や苦と感じるのであれば、絶対におすすめしません。

協調性が高い人

様々な人と関わるため、ある程度の協調性は必要です。しかし、協調性が高い人は、周りの目を気にしすぎる傾向があり、神経をすり減らしながら、コミュニケーションをとっているからです。

アクシデントの対応が苦手な人

人相手の業務のため、何も起こらない日は滅多にありません。利用者の体調不良、介護中のインシデントやアクシデントがあり、さらには家族からのクレームなどの対応もあるからです。

日常生活でアクシデントは付き物ですが、介護現場は刺激が多い仕事現場でもあります。

 

生活相談員は、多職種連携が重要な仕事であるため、少しでも人と関わることに抵抗を感じるのであれば、生活相談員になるのはやめましょう。

私自身、人見知りを少しでも改善するために、生活相談員として勤務していましたが、やはり苦でしかたありませんでした。

生活相談員の仕事はこういった人におすすめ

私が勤務していた施設では、10年以上生活相談員として勤務という先輩が2名もいました。

向いている人は、長期間にわたり活躍できる仕事ですので、その特徴を紹介します。

人と関わることが好きな人

生活相談員は利用者の生活のサポートために、内部や外部の多職種を巻き込みます。そのため、人とコミュニケーションをとることが、一番重要であり欠かせないからです。

気兼ねなく誰とでもコミュニケーションができ、傾聴力もあるとなおいいでしょう。

アクシデントが起きたときに動じない人

人相手の仕事のため、予想していなかったことやアクシデントが、度々起こるからです。

例えば、担当利用者が一度に数人も体調不良になったり、介護中のインシデントやアクシデントが起きたりします。

そのような状況でも、冷静に迅速に行動できる人は、業務を遂行する上で、情報収集や判断もミスなく、こなせると思います。

変化に対して気づきができる人

利用者と会話したり、会話ができない利用者に対しては様子を観察したり、さらに利用者の居室内を見渡すなどの観察しながらモニタリングをします。そのモニタリングにて、小さな変化に気付いたとき、利用者が内に秘めているニーズがわかるからです。

例えば、手芸が趣味の利用者がいたとします。普段は1週間に1つ作品を完成させ居室内に飾りますが、新しい手芸品を作った頻度が突然減りました。そこで、話を聞いてみると「やる気がない」とのこと。このことから、認知機能の低下または指先の身体機能の低下が原因と考えられます。これらを、理学療法士や介護福祉士に投げかけ、改善策を促します。

小さな変化の中には、利用者のニーズが隠されています。その変化に気付くことで、利用者の生活をより良くできます。

 

これらのように、人と関わることが好きで、変化に気付きやすい人は、生活相談員におすすめです。

アクシデントは、どの業界にもあると思いますが、人の生活に関わることのため、その場で冷静に判断や行動できる人は、他の多職種からも頼りがいになる存在になると思います。

まとめ

生活相談員は、決して楽な仕事ではありません。精神面できついことが多いです。

しかし、人と関わることが好きな人であり、相手の気持ちに寄り添うことができる人は、それ以上のやりがいを感じることができると思います。

生活相談員になるために、必須の資格はありません。だからこそ、幅広い知識や技術を身に着けて、専門職としての地位を高めることが必要です。生活相談員として勤務し始めても、勉強をおこたらないようにしましょう。

 

 

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