歯科衛生士は国家資格であり、歯科医療の場で歯科医師の診療補助や、保健指導、予防処置を行う専門職です。
主に患者さんの歯周病と、虫歯の予防処置や、歯のクリーニングを担当しています。
歯科衛生士の魅力は、赤ちゃんから高齢の方まで、幅広い年齢の患者さんと関われることです。
口の中は、患者さんのライフスタイルや性格が反映されるため、患者さんを深く知るほど歯科衛生士としてのやりがいにつながります。
今回は歯科衛生士歴6年の私が、『歯科衛生士のやりがいや魅力とは』について紹介していきます。
歯科衛生士のやりがいを感じるときとは
最初に、歯科衛生士のやりがいは、どんなときに感じるのか紹介していきます。
自分の想像や考えと、照らし合わせながら読んでみてください。
患者さんの口の中の環境が良くなったとき
歯科衛生士は歯周病の改善のために、歯のクリーニングと歯磨き指導を並行して行います。
最初は歯周病リスクが高かった患者さんも、通院していくごとに口の中の環境が改善し、喜ばれる方が多いです。
そういった、目にみえる変化や数字に、やりがいを感じることがあります。
患者さんから感謝されたとき
患者さんから、「口の中がさっぱりした。」「おかげで歯茎も出血しづらくなった」と直接感想をいただけるときに、
歯科衛生士をやっていて良かったと感じます。
こういった、患者さんと近い距離で関れるのが、歯科衛生士の魅力です。
たくさん付いている歯石をキレイに除去できたとき
患者さんの中には、10年ぶりに歯科医院に受診する方などもいらっしゃいます。
そんな患者さんの口の中を見ると、歯石がたくさん付いており、年数が経っているため固くて中々砕けづらい場合もあります。
自分の技術全てをかけて、歯石をキレイに除去できたときは、とても達成感を感じる方も多いのではないでしょうか。
患者さんが自分の口の中に関心を持ったとき
日本人は海外と比べて、歯に対する関心や予防に対する考え方が低いとされています。
そのため、どこが悪くてリスクがあるのか、詳しい説明をして患者さんに「自分ごと」に考えさせることが大切です。
自分の将来のために、定期検診の重要性をわかってくれる患者さんが増えていったときに、やりがいを感じます。
歯科医院が苦手なお子さんが、泣かずに診察ができたとき
お子さんの中には、歯科の道具や雰囲気が怖くて泣いてしまうような子もいます。
来院回数を重ねて少しずつ慣れていくと、1人で椅子に座れるようになったり、泣かずに口を開けられるようになリます。
そういったお子さんの変化と成長が見えることに、やりがいがあります。
歯科衛生士のやりがいを感じるときを紹介していきましたが、いかがでしたか。
歯科医院において、患者さんの変化や成長を感じる機会が多いのが、歯科衛生士です。
患者さんとの信頼関係がうまく作れるようになっていくと、やりがいにもつながってきます。
紹介したことを、ぜひ参考にしてみてください。
歯科衛生士の魅力とは
最近では「予防歯科」という概念が取り入れ始め、歯科衛生士の活躍の場や需要が広がっています。
赤ちゃんから高齢の方までの幅広い年齢層の、口の中の健康を支援していくために歯科衛生士の存在は欠かせません。
こちらでは、歯科衛生士の魅力について紹介していきます。
国家資格であり、安定している
歯科衛生士は歯科助手とちがい、国家資格であるため、資格手当が付いて安定した収入を得られます。
医療業界は景気が変動しても、影響を受けづらいため、歯科衛生士は自立したい女性におすすめの職業です。
全国どこでも働くことができる
現在、歯科医院はコンビニの数より多いと言われるほどあり、全国の歯科医院で働くことができます。
また、歯科衛生士の活躍する場所が、時代の流れとともに広がっています。
就職先は歯科医院や病院だけでなく、保健所、介護施設、市役所、企業など、幅広い選択ができるようになったことも魅力です。
ライフスタイルが変わっても働きやすい職業である
歯科衛生士会の調査によると、女性の歯科衛生士の割合は約90%と言われています。
女性は結婚や出産などで、男性に比べるとライフスタイルが変化しやすく、中には社会復帰が難しい方もいらっしゃいます。
しかし、歯科衛生士の資格があることで、スーパーよりも高い時給でパートとして働けたり、仕事に復帰しやすくなります。
キャリアアップができる
歯科衛生士には『認定歯科衛生士』という専門分野を深めた学会が認める資格や、大学院に進学して博士号を取るなど、学びを深める機会が多くなっています。
資格を取ることは、キャリアアップする上でわかりやすい指標となるため、職場内の評価にもつながります。
自分の技術や知識を向上させて、歯科衛生士としてより活躍していきたい方におすすめです。
歯科衛生士の魅力について紹介していきましたが、いかがしたか。
時代の変化が激しい現代において、歯科衛生士の資格があるととても心強いのではないでしょうか。
紹介した魅力を参考にしてみてください。
歯科衛生士のやりがいを感じた体験談
私が歯科衛生士のやりがいを感じるときは、患者さんからメンテナンスの指名をいただいたときです。
そもそも私は、入社3ヶ月目で退職願を出しかけるほど仕事ができない歯科衛生士でした。
いつも同期と比べて自分を責めて、泣いてばかりいました。
しかし「少しでも仕事ができるようになりたい」と自分から勉強会に積極的に参加したおかげで、知識と技術が磨かれていき、歯科衛生士として自信が持てるようになりました。
患者さんから「また次のクリーニングも、あなたでお願いしたい!」「次もあなたにクリーニングをお願いしたいんだけど、お名前を教えてもらってもいい?」と言われることは、
とても嬉しい気持ちになるのと、悔しさに負けず努力し続けた新人時代の自分に「ありがとう」と伝えたくなります。
みなさんも、仕事でつらい時や悲しい時があっても、それを糧に前に進むことでより良い未来が開かれていきます。
視点をプラスに変えて、毎日過ごしてみてください。
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【歯科衛生士の仕事はきつい?楽?】
まとめ
歯科衛生士のやりがいや魅力について紹介していきました。
自分の仕事に誇りや、やりがいを持つことで、相手に感動を与えるような仕事ができるようになります。
誰もが、いい仕事をする人と関わりたいし、尊敬するものです。
ぜひこの機会に、「自分にとっての歯科衛生士の魅力とやりがいは何か」考えてみてくださいね。
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