みなさんは、ホテル清掃のバイトと聞くと、どんなイメージがあるでしょうか? 私は、ホテル清掃のバイトを1年半ほど務めていますが、「ホテルの客室清掃員です」と周囲に言うと、「えぇ~大変じゃない?仕事きついでしょ?」と言われます。
けれど、「お掃除の仕事って汚いし、力もいりそうだよね」というイメージはあるものの、本当のところは、ホテルの清掃はどんな仕事か、詳しくは知らない人も多いようです。
そこで、現役のホテル清掃員である私が、どんな仕事かを解説していきます。 ホテル清掃の仕事は、きつい面もありますが、メリットもあるので、ぜひ興味がある人は読んでみてくださいね。
ホテル清掃のバイトは本当にきついの?
はっきり言うと、ホテル清掃のバイトは「きつい」です。 しかし、「きつい」にも色々種類があります。 私は飲食の接客も経験がありますが、私には接客業のほうがストレスを感じました。 けれど、飲食業には飲食業の良さが、ホテル清掃にはホテル清掃の良さがあるのかなと思います。
次からは、具体的にホテル清掃の何が実際にきついのか、また、ホテル清掃バイトのメリットもお伝えします。
ホテル清掃のバイト【ここがきつい編】
きついと言われるホテル清掃のバイト。 では、具体的にどんな内容がきついのでしょうか。 職場ごとに労働条件の差はあるでしょうが、これからあげる内容が原因でホテル清掃員を辞める人は多いので、参考になるかと思います。 イメージ通りかもしれませんが、具体的に説明するのでぜひ読んでみてください。
ひたすら体力がいる
ホテル清掃のバイトを始める人が、一番に心配するのは体力です。 たしかに、この仕事は体力が必要です。
なぜなら、仕事が一旦始まれば、3時間から4時間は休むことなく全力で動き続けるため、とても疲れる仕事です。
また、重たいベットのシーツ交換や、トイレや風呂などの水まわりの掃除を何部屋もするため、腰痛を起こす人も多くいます。
時間に追われる
清掃は、とにかく時間との勝負です。 綺麗に、しかし、いかに効率化して早く仕上げるかがポイントです。 私は1年経った今でも、日によって時間ギリギリになってしまいます。
おおよそですが、1つの部屋にかけられる時間は20分もありません。
部屋によっては、荷物が散乱していてベッドメイクするためのスペースがなかったり、洗濯物が大量に吊るされていたり、ゴミが大量に落ちていたり、ティッシュやアメニティが大量に消費されていたり…と、色々なことがあります。
バイトを始めた頃に「なんでこんなに早くできないの」と落ち込むのは、定番のあるある。 体力がついて、コツをつかむまでは辛い思いをする人も多いでしょう。
衛生的にきつい
清掃の仕事なので、汚いものを処理するのは当たり前です。
では、具体的にどんなことがあるかというと、トイレが詰まっている、お風呂に大量の髪の毛がある、脱ぎ捨てた服や飲み残しのお酒が散乱している、大量のゴミの中から缶やペットボトルなどを取り出して分別しないといけない…そんなことがあります。
汚いものが苦手と感じる人には、きついと感じる部分だと思います。
人間関係がややこしい
客室清掃の仕事は、接客がありません。 なので、ここでいう人間関係とは、一緒に働く従業員同士のことです。
ホテルの清掃員は、年配の先輩がいることも多く、大半が女性で、仕事柄細かいことを気にする人も多いのが特徴です。 そのためか、仕事ができない人や、自分が気に入らない人にきつく当たるなどの、嫌がらせをする人もなかにはいます。
客室清掃の仕事は、マイペースでやれる仕事ではありますが、一緒に働く清掃員によってやり方が違ったり、性格の相性もあるので、年配の人と上手くやるのが苦手な人にはきつい仕事かもしれません。
ホテル清掃バイトの【ここがいいところ編】
ホテル清掃のバイトは、きついというイメージばかりが先行してしまっていて、いいところと言われるとイメージしにくいかもしれません。 けれど、ホテル清掃だからこそのメリットもあります。 次は「ホテル清掃バイトのここがいいところ」を紹介していきます。
一旦仕事を覚えたら長く働ける
ホテル清掃は、頭を使う仕事というよりも、体で覚えて動く仕事です。 体が覚えるまでは時間がかかりますが、一旦仕事を覚えてしまえば、長く働けます。
ホテル清掃員は、短時間労働できついイメージがあるためか、求人広告を出していなくても、常に人手不足で従業員を募集しているホテルも多く、なかでも経験者は重宝されるでしょう。
体力がつく
とにかく体力がいる仕事と紹介しましたが、これは仕事さえしていれば体力がつくとも言えます。 実際、仕事を始めると筋肉がついて脂肪が落ちることで、痩せます。
私の職場も皆さん元気で、風邪も引きにくいイメージです。 健康のためにジムに通うよりも効果的かもしれません。
接客しなくてもよい
客室清掃は1人で部屋を担当するか、大きい部屋を少人数で担当します。 清掃も、お客様が外出されている時に作業するので、基本はお客様に会うこともありません。 そのため、接客のプレッシャーを感じることはありません。
「接客は苦手だけれど、デスクワークは苦手」という人にとっても働きやすい仕事です。
また、基本お客様に会わない仕事なので、ユニフォームはありますが、服装や髪の色、ピアスなどの規制はあまりありません。
短時間労働なので、主婦も学生も始めやすい
子どもが小さい、学生で学業を優先したいなど、仕事を短時間で希望するという人には、取り組みやすい仕事でもあります。
私の職場では、朝に自分のノルマである部屋数の連絡を受けたら、それ以上に部屋数が増えて残業することはありません。 朝は客室に入る時間も決まっているので、幼稚園に送り届けた後でも働けます。
また、人手不足の場合は、平日のみや週2回でも雇ってもらえることもあるでしょう。 ただし、やはり休日に仕事をしてくれる人、仕事に入れる日数が多い人の需要が高いのは確かです。
まとめ
確かにホテル清掃のバイトはきつい部分も多いですが、具体的な内容を聞くことで新しい発見もあったのではないでしょうか?
決して楽な仕事ではありませんが、一度覚えると長く働けて、どこにでもある仕事なので、興味がある人は、挑戦してみてもいいかもしれませんね。
コメント