私は社会人になってから医療事務の勉強をして資格を取り、クリニックでパートとして働いています。
医療事務を始めた頃はわからないことが多く、自分が医療事務に向いているかどうかわかりませんでした。
しかし何年も続けていくうちに要領がわかってきて、自信を持って働けるようになりました。
今でも自分が医療事務に向いているかどうかはわかりませんが、少なくともどうすれば医療事務員として働いていけるのか……それだけは少し、わかったような気がします。
今回は、様々な仕事をこなさなければならない医療事務という仕事に向いている人、向いていない人の例を挙げていきます。
医療事務の仕事が向いてる人
医療事務の資格を持っている人
知識があれば、処理能力が多少低くても仕事は可能です。自分の持っている医療事務としての知識を存分に活かせば、病院にとって欠かせない存在となるでしょう。
レセプト作業ができればなお良しです。クリニックでは、レセプト業務ができるスタッフは貴重ですので、重宝されますよ。
事務処理能力が高い人
医療事務は病院の受付の仕事をします。カルテを回したり、会計の処理をするなど、患者をできるだけ待たせないよう努めなければなりません。
処理能力が高ければ、医療事務に向いていると言えるでしょう。知識は仕事を続けて学んでいくうちについていくので、資格がなくともその力でカバーできます。
判断力がある人
患者は様々なことを受付に訊いてきます。電話でも質問されることが多いです。
そんな時に自分で対応できるか否かを考え、適している人物に任せるなど、素早い判断が必要となります。
また、物事の優先順位を考え、どうすれば効率よく仕事ができるか常に考えなければなりません。
自分にできること、できないことを把握し、判断力に優れていれば医療事務の仕事に向いていると言えるでしょう。
医療事務の仕事が向いていない人
パソコンが苦手な人
医療事務では、レセコンや電子カルテの他、WordやExcelなども使います。
新患登録などでは、保険証を見て患者の名前や生年月日、住所などの個人情報を素早く登録する必要があります。その作業が遅ければ、診察がどんどん遅れていってしまいます。
パソコンが苦手という人にはかなり厳しく、向いていないと言えるでしょう。
処理能力が低い人
医療事務は正確さだけでなく、スピードも求められます。遅ければ病院の回転が悪くなり、患者を待たせることになってしまいます。
また優先順位がつけられず、判断が遅い人も向いていません。
病院やクリニックによりますが、半日で100人以上患者が来るところもあります。そういった時、スピードがなければ仕事が滞ってしまい、患者にもスタッフにも迷惑を掛けてしまうことになるのです。
また、患者の中にはクレーマーと呼べる人もいます。そういった時にうまく対応できる能力も必要です。
勉強しない人
全ての仕事で言えることですが、仕事を覚えられない人には医療事務はできません。
ただ患者や電話の対応をするだけが医療事務の仕事ではありません。保険証や診療報酬の算定、会計処理、診断書等の書類の処理など、多岐に渡ります。
特に診療報酬の算定のルールはややこしいので、レセコンを使用しているクリニックなどでは、勉強が欠かせません。
とにかく覚えることがとにかくたくさんあります。すぐに身につけることができずとも、自分で勉強もしながら働いていく覚悟がなければ、長続きしないでしょう。
医療事務の仕事が続かないすぐに辞める人の特徴は
仕事が遅い人
来院数の多いクリニックの場合、仕事が遅いと流れが悪くなってしまいます。そして焦ってしまい、ミスをしてしまう……という悪循環が生まれます。
パソコンの入力やその他の事務処理が遅ければ周りについていけず、無理だと判断するとすぐに辞めてしまいます。
クレーマー等が苦手な人
病院には様々な患者が来ます。クレームや態度がひどく、中には他の病院を出禁になったという人も……。
そういった人の対応がうまくできない人は、ストレスから精神的にダメージを食らってしまい、体に不調をきたしてしまいます。
そういう人は向いていないので、すぐ辞めてしまう傾向にあります。
たくさん働きたい人
医療事務は正社員もありますが、パートも多いです。
中には正社員の医療事務員を募集しないクリニックや、パートでも希望のシフトに入れず、あまり働けないということもあります。
そういった人は早めに見切りをつけ、転職してしまいます。
まとめ
医療事務の仕事は様々です。診療報酬に基づいた医療事務的処理だけでなく、書類をまとめたり処理したり、電話対応など一般的な事務仕事もします。
病院やクリニックごとに違いますが、受付で対応しながらレセプトコンピュータ――通称レセコンで算定したり、電子カルテで新患登録をしたり、医師が入力したものを処理することが主な仕事です。
レセコンや電子カルテで会計処理をする際は、医療事務としての知識が必要となります。
病院によって違いはありますが、医療事務には仕事の早さ、正確さが求められます。処理のスピード、判断力があれば医療事務に向いている人、なければ向いていない人とうことになります。
医療事務に向いている人
・医療事務の資格、知識がある人
・事務処理能力が高く、判断力もある人
・クレーム対応が得意な人
医療事務に向いていない人
・仕事を覚えない、行動が遅い人
・事務処理能力が低く、判断力がない人
・パソコンが苦手な人
医療事務は資格がなくても働ける仕事です。実務で知識をつける必要はありますが、未経験でもOK、と募集をかけている病院も少なくありません。
ですが未経験の場合、努力をしなければ仕事についていくことができず、すぐ辞めることになってしまいます。
医療事務の仕事を始めてみようかと考えている人は、面接時に実際の業務内容をしっかりと確認し、自分にできるかどうか、努力できるかどうかで判断しましょう。
自分が医療事務に向いている人なのか、向いていない人なのか、実際に働いてみないとわからないかもしれません。可能性を信じてチャレンジしてみるのもいいでしょう。
大変なことも多いですが、来院した人に感謝の言葉を頂けると、とても嬉しくなりますよ。
コメント