巡回お疲れ様でした!
トラブルがなく、今日1日の業務を終えることが出来たでしょうか。
しかし、大なり小なりなにかしら起こるのが、施設警備員の仕事ですよね。
特に、仕事に慣れてくると「今日もあんなことあったよ~」と言った、業務に関する“あるある”話は、1つや2つあるはずです。
そんな施設警備員ならではの “あるある”話を、施設警備員に6年間従事したことがある私がご紹介いたします。
施設警備員あるあるエピソード集
・無線で言葉噛みすぎ
「防災センター、防災センター、こちら〇〇。えーっ、あーっ・・・あれっ」
施設警備員になるまで、無線機を使用したことはありませんでした。
新人の頃は、話す内容がまとまらないまま無線機を使用していたので、しどろもどろでした。
「えーっ」や「あーっ」が多く要領を得ない会話のため、「簡潔に話しなさい」と散々上司から注意を受けました。
・自火報鳴動でビビりすぎ
「フィー、フォー、フィー、フォー、・・・!!!」
施設内の感知器が煙や熱を感知した際に、守衛室(防災センター)内にある自動火災報知設備が鳴動します。それが物凄く大きな音なので、ビクっとしますよね。
現場に急行して、感知器作動の原因を特定する必要があるので、めちゃくちゃアタフタすること間違いなし。
「主音響をとめて、つぎは・・えーと、あーっと」こんなんでした。
・同僚のイビキうるさすぎ
「寝れねぇ!!!」
仮眠室に複数人で寝ていましたが、イビキがうるさい人と一緒になったら最悪です。
私はそこまで気になりませんでしたが、神経質な方はいつも文句を言っていました。
「あいつと一緒に寝るのは嫌だー、寝る場所かえてくれぇ」と。
・業務が暇すぎ
「俺(私)って何しているんだろう」と思えてきます。
1時間に2~3人しか通らない出入管理や立哨業務では、自然と瞑想に入ります。
・施錠確認何回もしすぎ
「あれ?さっきの扉確認したっけ?」
扉の施錠を確認した後、心配になりわざわざ巡回経路を戻って、再度施錠確認をすることが多々ありました。私が心配性なだけかもしれません。
・夜の巡回時、物音きにしすぎ
「ビクっ!」全身に電気が走ったように、びっくりします。
1人で暗い中を懐中電灯1本でウロウロしていると、物音に敏感になります。
施設テナント内の厨房を巡回中に、蛇口からぽちゃんと水滴が垂れた音を聞いて、1人でビクビクしていました。
・消防訓練緊張しすぎ
オーナー様も見ているので、ヘマしないように祈ってました。
施設が年に数回実施する消防訓練で、施設警備員も参加します。
初期消火、避難誘導、エレベータの管制運転等を行いましたが、全館放送のアナウンスが特に緊張しました。セリフのカンペはありましたが、噛まないようにドキドキしました。
・研修おおすぎ
会社から研修のお知らせを受ける度に、「あぁ。もうこんな季節か」と感じました。
入社時の新任研修や、半年に1回の現任研修を受ける必要があります。
私は、本社までわざわざ出向いて研修を受けていたので、面倒くさかったです。
・足痛すぎ
“ハシビロコウ”のように、動かずじっと立っているのが辛かったです。
不用意に動いたり、気が抜けてだらだらとしていると、上司から注意されました。
しかし、蓄積される足の痛みを緩和させたくて、上司の目を逃れて少し移動したり対策を取っていました。
・救急車対応パニックなりすぎ
「110番だっけ?119番だっけ?」
新人の頃に初めて対応したとき、こんな状況になりました。
突然「警備員さん、倒れている人がいるから救急車呼んで!」と要請が入ります。
「えっ!?あー何からすればいいんだっけ・・・」とパニックになり、119番通報が出来なかった思い出があります。
・救急車ジンクスありすぎ
3連続で救急車対応をしたことがあります。
3交代制の当直で救急車対応をすると、次の当直でも対応をすることがあります。
流石に3回連続で対応した際は、呪われていると思いました。
「あいつと組むと、救急車(対応)あるからなぁ」と同僚から言われてました。
・仕出し弁当率たかすぎ
だいたいどこの現場に行っても、昼食は仕出し弁当を頼んでいる人が一定数います。
「今日の弁当は外れだなぁ」と同僚同士で、中身について評論を交わしていました。
私は昼食に2個仕出し弁当を注文して、1つを昼食用、2つ目を夜食用にしていました。
・ボールペン複数所持しすぎ
常に2~3本を制服の胸ポケットにさしていました。
いつの間にか、なくなっていることがあるからです。
複数のお客様を対応している際に、自身のボールペンを渡してどっかいっちゃったケース。
バインダーに挟んでいたら、どっかいっちゃったケース。
机のうえに置いておいてたら、なくなってたケースなどなど。
・制帽内にハンカチ入れすぎ
頭皮の蒸れを抑制します。
通常の巡回や炎天下の立哨等でかなりの汗をかくので、ハンカチ等を制帽内に忍ばせている人はいました。
私は制帽内にハンカチ入れない派でしたが、すぐに制帽が臭くなる羽目に (笑)。
・頭に制帽の痕つきすぎ
頭に一周“まーるい”円を描いたように、くっきりと痕がつきます。
勤務終了時には、同僚みな同じようになっています。
街中でそのような痕をついている人をみると、『当直明けの施設警備員の方かな』って思っています。
・雨の日の外周巡回だるすぎ
汗なのか雨なのかわからない不快感。
雨予報を見るだけで、外の巡回が嫌になりました。合羽と長靴を用意するのも面倒だし、制帽に被せるレインキャップはすぐ無くすし。憂鬱になります。
・警備服のモールの向き間違えすぎ
「いい加減覚えなさい」と注意されてます。
制服の脇に掛ける紐に向きがあります。私がいた会社では、勤務開始時に同僚同士で服装チェックをしていました。1~2人が常習的にモールの向きが逆になっている人はいました。
・基本動作の練習をすると、だれか間違いすぎ
“右向け右”という号令なのに左むいちゃう人。
“気を付け!”“右向け-右!”“左向け-左!”“回れ-右!”“敬礼!”等の動作をすると、だれかしら間違えたりします。間違えた本人は至って真剣ですが、恥ずかしいですよね。
・道聞かれすぎ
「すいませーん。〇〇ってところ行きたいんですが」
巡回や立哨業務中に、他所の建物は何処かと聞かれることがしょっちゅうあります。
勤務する建物の周辺は覚えておいた方がいいですよね。
手が空いていない時には、『携帯のアプリで調べてーっ』と心の中で叫びながら対応していました。
・拾得物ありすぎ
日に日に膨れ上がる物の山。
拾得物置き場が、溢れかえるようになってきます。
とくに、雨の日のビニール傘然り、個室トイレに置き忘れた財布や携帯。
多いので、お気を付けください。
・従業員と仲良くなりすぎ
顔見知りになると、ちょっとした世間話の1つや2つはします。
馴れ合いはいけませんよ。
新人の頃に良く感じた点を含めて列挙してみました。
「焦っちゃいけない」と自分に言い聞かせるほど、焦ってしまった経験があります。
今となっては良い思い出の1つです。
施設警備員のお仕事での思い出深い体験談
・25.6キロ
あれは忘れもしない新任教育の出来事です。
会社へ入社することが決まり、本社で新任研修を受けに行きました。
午前中の講義を終えて、午後の講義が始まり少し経ったころ、突然建物が揺れ始めました。
揺れの感覚は、今まで経験したことがないような激しさです。
会議室の机の下で揺れが収まるのを待って、窓から外の様子を覗いてみると、他の建物から人がわんさか路上に出ていました。
そうです。
新任研修の日が3.11だったのです。
公共交通機関が使用できなかったので、本社に泊まらせてくれるかと思いきや、自宅まで帰るように指示が。「まじかよ」と悪態をつきながら、歩いて帰ること25.6㎞。
足の感覚がなくなるとはこういう事を言うのかと実感。
次の日は現場へ初出勤予定でしたが、上司から「とりあえず出勤してくれ」と鬼の所業とも言える業務命令を受けました。
結局無事出勤を果たして、それから6年間精一杯業務に励みました。
入社の時の思い出です。
まとめ
「あーわかる!」と共感できる内容はいくつあったでしょうか。
施設警備員の仕事をしたことがない人にとっては、「こんな事あるんだ」と思われる内容かもしれません。こういった“あるある”を見て、施設警備員に少しでも興味を持って頂けたら幸いです。
今日も「異常なし」で!お疲れ様です。
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