私は、保育士と保育補助の仕事に携わった経験があります。
これまでに保育現場で子どもたちの成長をサポートするやりがいを感じるとともに、保育士とは異なる様々なしんどさを保育補助の仕事で感じることもありました。
保育補助の仕事は、保育士との連携が必須ですが、保育士からの指示とこれまでの自分の保育方法とのバランスをとることが難しく、意見の違いからストレスが生じてしまうことがあります。
また、子どもたちの成長に合わせてアクティブに動く必要があり、さらに立ちっぱなしや物の運搬による体力的負担と、予測できない事態への対応による精神的負担もあります。
こうして保育士と子どもたちとのコミュニケーションにアンバランスが生じてくると、しんどさが増していきます。
そこで今回は、実際に保育士と保育補助の仕事を経験して感じた保育補助のしんどいさと保育士との違いについてご紹介します。
保育補助の仕事でしんどいこととは
保育補助の仕事は、保育士が主導する活動や子どもたちの成長を支える重要な役割を果たしていますが、同時に体力的・精神的なしんどさも少なくありません。
具体的には以下のようなしんどさが挙げられます。
・体力的負担
保育補助の仕事は、子どもたちの動きに合わせてアクティブに動くことが求められ、時には抱っこ、おんぶ、遊び相手など、子どもたちの成長に合わせた様々なサポートが必要です。
そのため、体力的負担になることがあります。
・コミュニケーションの調整
保育現場では、子どもたちの心身の成長を促すために、柔軟なコミュニケーションが欠かせません。
しかし、子どもたちのそのときの動きや、感情の変化に合わせてコミュニケーションを調整することは容易ではありません。
そのため、臨機応変さが求められる子どもとのコミュニケーションの図り方にストレスを感じることがあります。
・保育士との連携
保育補助の仕事は、保育士との連携が欠かせません。
しかし、保育士の指示に従って保育をサポートするなかで、自分の保育方法とは違うやり方が求められる場面も多々あります。
このようなやり方の違いから、保育士との連携に困難が生じることもあり、それがしんどさにつながることがあります。
保育補助の仕事でしんどいこととは、保育士の活動や子どもたちの成長を支える大切な役割を果たす一方で、臨機応変なコミュニケーションが求められることに対するストレスだといえます。
さらに保育士との連携におけて困難が生じるとしんどさの増長につながります。これらの側面を理解して、保育士や子どもたちの成長への貢献と自己ケアのバランスを保つ努力が必要です。
保育補助の仕事でつらかった体験談
私が保育補助として経験したつらかった体験の一例をご紹介します。
・アイディア提案に対する保育士からの冷たい反応
ある日、保育士との連携に関してつらい経験をしました。
子どもたちの活動計画を立てる際に自分のアイディアを提案したときの保育士の反応が冷たく、無視されるような感じがしました。
自分も子どもたちの成長をサポートするためにアイディアを出していたので、その態度にショックを受けました。
保育士との協力は大切ですが、自分の意見やアイディアも尊重してもらいたいという気持ちがあり、つらいものでした。
・保育士不在中に起きた子どもたちの混乱
保育士から保育室を預かっていたときに子どもが突然泣き出し、何が原因なのか分からない状況に遭遇しました。
子どもの気持ちを理解し、なるべく早く落ち着かせようと努力しましたが、うまくいかずに焦ってしまいました。
その間、保育士が不在だったこともあり、他の子どもたちも不安そうな表情を見せ始め、一気に状況が混乱しました。
保育士以上に子どもたちの感情や状況を同時に把握して適切に対応する難しさを感じてしまい、力不足を痛感しました。
このような体験を通して、保育補助の仕事で大切なのは、保育士や子どもたちとの信頼関係やストレス管理であることを再認識しました。
個々の立場や意見の違いを尊重しつつ、連携や対応の難しさを乗り越えるためには、日頃から保育士と子どもたちとのコミュニケーションを心がけることや学びが必要だといえます。
保育補助と保育士の違いは
保育補助と保育士、どちらも子どもたちの成長に関わる重要なポジションですが、それぞれの違いも存在します。
保育補助としての仕事は、主に保育士のサポートや日常の運営に携わります。
子どもたちの身のまわりの世話や遊び相手など、保育士の指示に基づいて子どもたちのケアを行います。
保育士からの指示に従いつつ、子どもたちとの関わりを大切にしながら保育現場における円滑な運営に貢献する役割を担っています。
一方で、保育士は保育補助よりも更なる責任を担います。
保育士は保育計画の立案や実施、子どもたちの発達をサポートするためのプログラムの準備など、保育現場全体をリードする役割を担います。
子どもたちの個々のニーズに合わせたアプローチやコミュニケーション能力が求められ、教育的側面も大きな役割を果たします。
こうして両方の立場で働いた経験から、保育補助は保育士のサポートを通じて保育現場の円滑な運営に貢献する役割だといえます。
一方、保育士は子どもたちの発達や教育に深く関わりながら、子どもたちの未来を育む使命を担っています。
どちらも大切な立場であり、子どもたちの成長と幸福に向けて協力し合うことが求められます。
まとめ
保育補助の仕事には魅力がたくさんありますが、同時にしんどさとも隣り合わせです。
体力的な負担やコミュニケーションの調整、保育士との連携の難しさなど、さまざまな側面があることを理解しておく必要があります。
保育補助の仕事を考える方には、保育士との協力やメンタルケアの重要性も忘れずに心に留めておくと良いでしょう。
子どもたちの成長を支えるやりがいに満ちた仕事ですが、その一方で自身のケアも大切にして、充実した日々を過ごしていただきたいと願っています。
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