歯科衛生士を目指す方なら一度は、
「歯科衛生士はやめておけ」
と言われたり、SNSで発信されているものを見て不安に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どの職業でも、思い描いていた理想と現実が違い、後悔することはあります。
そこで、実際に歯科衛生士として6年働いている私が「歯科衛生士はやめとけ」と言われる理由や、どんな人に歯科衛生士が向いているのか解説していきます。
歯科衛生士を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
歯科衛生士の仕事はやめとけと言われる理由
ここでは、歯科衛生士は「やめとけ」と言われる理由を紹介していきます。
自分の思い描く歯科衛生士の働き方と照らし合わせながら、読み進めてください。
人間関係がつらい
歯科衛生士が働く職場の多くは歯科医院です。
歯科医院で働いている人は女性が多く、人間関係とトラブルが起きやすいと言われています。
実際に、歯科衛生士が離職する原因の１位が「人間関係」となっており、職場の環境を院内見学などで見極めることが大切です。
休みが取りにくい
歯科医院によっては人手が少なく、有給をなかなか使えない場所もあります。
また、歯科関係の勤務時間は夜間や土日祝日勤務が多く、休日や休暇も取りにくいため、プライベートの計画が立てにくいことがあります。
仕事と休日をバランスよく取りたい方には、募集要項を見て働き方をよくチェックしてみて下さい。
福利厚生があまり良くない
小規模な医院では、福利厚生が整っていない場所が多いです。
実際に歯科衛生士の募集要項を見てみると、あいまいに表記された項目を挙げている医院もあります。
大型の医療法人であれば、社会保険完備、家賃補助、引越し手当が出るなどの福利厚生が整っている傾向が高いようです。
自分が生活していく上で、福利厚生は重要なものであるため、勤務先を探すときはよく調べてみて下さい。
歯科衛生士を「やめとけ」と言われる理由を紹介していきました。
実際に読んでみると、想像と違ったところもあると思います。
自分はどんな働き方をしたいのか、未来を見据えながら参考にしてみてください。
実際に働いてみて歯科衛生士の仕事をやめとけばよかったと思うこと
ここでは、実際に働いている立場から「歯科衛生士をやめとけばよかった」ことを紹介していきます。
歯科衛生士の本音がわかる内容になっているので、ぜひ読み進めてみてくださいね。
土日休みの歯科医院は少ないこと
普段土日休みの患者さんにも対応できるよう、土日も開業している歯科医院は多くあります。
特に大型の歯科医院や都会の歯科医院ほど、土日祝日勤務を掲げています。
歯科に関連する企業であれば、土日休みを取れる場所が多いので、土日休みが欲しい方は歯科医院以外にも目を向けてみて下さい。
拘束時間が長いこと
一般企業と比べると、歯科医院は休憩時間が１時間半～２時間と長めに設定している医院が多いいようです。
私が勤務している歯科医院では、休憩時間が２時間あり、「つらい」と感じることがあります。
労働時間は一般企業と同じ８時間でも、拘束時間が10時間以上の医院もあるため、勤務は固定制かシフト制か確認することをおすすめします。
人間関係がきついこと
歯科衛生士が人間関係で悩む理由には、「院長と合わない」「先輩の歯科衛生士と合わない」など様々な原因が挙げられます。
私は院長の奥さんと性格が合わず、「職場に行くの嫌だな…」と悩んでいた時期がありました。
職場の中で悩みを相談できる人はいないか探してみることと、1人で抱え込まないことが大切です。
実際に働いている立場から「歯科衛生士をやめとけばよかった」ことを紹介しましたが、いかがでしたか。
働く職場の環境によって、きついと感じることは違います。
歯科医院によって環境の差が大きいからこそ、自分が働きやすい状態に整えるには、どうするか選択することが大切です。
関連ページ
【歯科衛生士の仕事はきつい？楽？】
歯科衛生士の仕事はやめた方がいい人は
次に、歯科衛生士の仕事をやめた方がいい人はどんな人か紹介していきます。
歯科衛生士として働いた後、後悔しないためにも参考にしてみて下さい。
コミュニケーションが苦手な人
歯科医師や他のスタッフだけでなく、患者さんとのコミュニケーションが苦手だと、不信感作ってしまう原因にもなります。
そのため患者さんの間で、トラブルやクレームが起こる可能性が高くなり、医院の評判を落とす原因にもなり得ます。
「報告・連絡・相談」を徹底的に、信頼づくりをしていくことが必要です。
周りの状況を見て動くのが苦手な人
1日に担当患者数や治療内容によっては、仕事量が多くなる場合や、患者さんの急な変化に対応する必要があります。
歯科医院は忙しい職場であるため、臨機応変に動けることや周りの状況を見て判断することが、診療の効率化につながります。
学ぶことが好きでない人
医療は日々進歩しているため、常に学び続ける姿勢が必要です。
また、歯科業界や職種自体に興味を持たず、「ただ指示されたことをやる」状態だとやりがいを感じられないため、職場にストレスを抱えてしまうことがあります。
小さなことでもいいので目標を立て、5分でも勉強する習慣をつけていくと、やりがいが出てくるので、ぜひ目標を立ててみましょう。
歯科衛生士の仕事はやめた方がいい人はどんな人か紹介していきました。
読んでみていかがでしたか。
自分に当てはまるものがあっても、目標を持ち、努力を続ければ仕事はできるようになってきます。
自分はどんな歯科衛生士になりたいか、憧れの歯科衛生士の先輩はいないか、自分の理想像を作ってみてくださいね。
関連ページ
【歯科衛生士に向いている人・向いていない人】
歯科衛生士の仕事はこんな方におすすめ
ここでは、どんな人に歯科衛生士の仕事はおすすめなのか紹介していきます。
どんな特徴があり、向いていると言えるのか、参考にしながら読んでみてください。
人と接することが好きな人
コミュニケーション能力があり、人と話すことが好きな方や、相手の希望や状況を理解して的確な説明ができる人が向いています。
また、歯科医師や院内スタッフとのチームワークが必要ですので、協調性がある方が向いています。
手に職をつけたい人
歯科衛生士は国家資格であるため、一生涯使える資格です。
全国どこでも働ける職業でもあり、結婚、出産でライフスタイルが変わっても働ける職業です。
自立したい女性におすすめな職業ともいえます。
向上心がある人
医療は常に最新の技術や治療法が開発されるため、衛生士自身も常に勉強することが必要です。
特に、口の中は痛みや刺激が出やすい繊細な場所なので、配慮ができる人ほど患者さんから信頼されやすくなります。
わからないことを人に相談したり、勉強で学んだことを実践できる人ほど向いている職業です。
歯科衛生士の仕事をおすすめと思う人を紹介していきました。
周りと上手くコミュニケーションが取れる人や、目標が人が仕事を長く続けている傾向にあります。
自分に取り入れやすそうなことから実践してみて下さいね。
歯科衛生士の職場の選び方｜こんな職場ならおすすめ
歯科衛生士として長く働ける職場にはどんな特徴があるのでしょうか。
歯科医院はコンビニよりも多いため、その分選択の幅が広くなります。
ぜひ、職場選びの参考にしてみて下さい。
院長の診療方針に合意できる
歯科医院の中には、ずさんな診療をしていたり、売上重視の場所もあります。
以前、私が勤務していた歯科医院は売上重視のところだったため、「自分はなぜ歯のメンテナンスをやっているのか」目的を見失うこともありました。
院長がどのような方針で診療をしているのか、自分の歯科衛生士の想いと一致できる医院を見つけてみましょう。
教育制度が整っている
新卒で入る方も、ブランクが空いて入る方も、教育制度があることで安心して働くことができます。
わからないことを聞きやすい環境や、新しいことに挑戦しやすい環境だと、やりがいも出てくるため、教育制度や定期的に勉強会があるところがおすすめです。
給与、賞与がしっかり明記されている
募集要項をあまり確認せず入職してみると、書かれている条件と違うことは結構あります。
額面からの手取りの計算、賞与の仕組みを確認すること、福利厚生が整っているかなどチェックしていきましょう。
お金のことは聞きづらいと思いますが、院内見学や、面談の時に質問することで、入職後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔することが少なくなります。
歯科衛生士の職場の選び方を紹介していきました。
職場の環境や人間関係、給与面などはしっかり確認していきましょう。
医院見学は職場環境や、ネットで掲載されている雰囲気とはちがうことも感じられるため、複数の見学を周ることをおすすめします。
関連ページ
【歯科衛生士に向いている人・向いていない人】
まとめ
歯科衛生士の仕事は「やめとけ」と言われる理由から、実際に歯科衛生士として働いてみての本音、どんな人に歯科衛生士はおすすめしないのかなど紹介していきました。
読んでみて、どんな印象がありましたか。
医療職のため、責任のある職業でもありますが、歯科衛生士は患者さんの健康に関われる、やりがいのある職業です。
今後、高齢化で口腔ケアや予防意識がさらに高まってくる可能性をみると、歯科衛生士はより必要とされる職業でもあります。
ぜひ今回の記事を参考にして、自分はなぜ歯科衛生士を目指そうと思ったか、根幹に立ち返ってみてください。
コメント