みなさん、カフェバイトにどんなイメージを持っていますか?
オフタイムは暇そう。誰でもできて楽そう。忙しいときは休憩も取れなくてきつい。などなど、いろいろな意見があるかと思います。
ネットで検索してみても、たしかに「きつい」とか「しんどい」などのワードが引っかかる職種だと思います。
実際、カフェバイトは楽なのでしょうか?きついのでしょうか?
今回は、大学在学中にカフェバイト(ホール)を2年、2店舗かけもちで経験した私から、カフェバイトはきついのかをご紹介したいと思います。
アルバイト探しの参考になれば幸いです。
カフェのバイトはきついの?楽なの?
結論としては、「きついこともある」仕事です。
苦あれば楽あり、なんていいますが、カフェのバイトはまさにそうです。
てきぱきと動かなければ仕事は溜まっていきますし、オーダーを間違えれば他のスタッフに迷惑をかけてしまいます。
不慣れなときは、落ち込むことがたくさんあり、もう辞めたいと思うこともあるでしょう。実際に私もそうでした。
ですが私は、結果としては卒業までバイトを続け、2年目からはもうひとつのカフェバイトをかけもちし始めました。
それでは、カフェバイトのきつさはどのような点にあるのか。そして、カフェバイトをしていて良いと思うのはどのようなことか、ご紹介していきます。
カフェバイトの仕事内容
ここでは、ホールスタッフ(ホール、フロアという言い方もされます)の仕事についてご紹介していきます。
ご案内
来店されたお客様を席までご案内します。混雑状況、後続のお客様の人数などを把握しながら段取りよくする必要があります。
お店によって方法は違うのですが、例えば4人席が空いていて、並んでいるのは2人組と3人組だった場合、先に3人組をご案内するケースもあります。
逆に、空いている席に関わらず、先着順でお通しするお店もあります。
私は両方のパターンを経験したのですが、どちらにしてもお客様が気分よく過ごせるような声がけや配慮が必要です。
オーダーを取る
お客様から注文を伺う仕事です。オーダーを確認し、ごはんとドリンク、デザートの注文があるときには、どのタイミングで出すかなどを確認します。
アレルギーや好みのある方からは、「○○は入れないで欲しい」などの個別の注文を伺うこともあります。
ここで承った内容をキッチンに伝えて作ってもらうので、正確に伺う必要があります。
配膳
できあがった料理をテーブルまで運びます。
混んでいる時間帯は、片手で2枚のお皿を持ったりもします。中には3枚持てる、という人もいます。
オーダーの通りに、別のテーブルの注文と間違えないように配膳します。
下膳
食べ終わったお皿を下げます。ですが、このときもお客様に「こんな片っ端から下げられて、急かされてるみたい」と気分を害されてはいけません。
あくまでも、テーブルのスペースを空けてあげる、という気持ちでするのが大切です。
備品の補充
ピークタイムはとにかく忙しく、「席まで案内する」「オーダーを取る」「運ぶ」「下げる」を繰り返すだけになります。
ですから、開店前におしぼりやカトラリー、調味料、ナフキンなどの補充を終わらせておく必要があります。
そして、ピークタイムを終えてひと段落ついたところでまた次のピークタイムに備えて補充をします。
その他
ホールの仕事に慣れてくると、キッチンの仕事を任されたりということがあります。
できる仕事が増えると、それだけ頼られることもあり、自信にもつながります。
カフェのバイトできつい・しんどいと思うところ
では次に、カフェのバイトできつい・しんどいと思うところをご紹介します。
きつい・しんどいところは、いくつかあります。
対人なところ
「それはそうだろう!」という声が聞こえてきそうですが、カフェバイトのホールスタッフは接客が仕事なので、大切な点なのです。
ホールスタッフの仕事に、席へのご案内があることは先にお話しした通りです。
それだけの作業ではありますが、「こちらの方、お先でもいいですか?」や「お待ちの間、メニューどうぞ」、「暑いですから日陰に入ってくださいね」などの声がけがあるだけで、お客様の反応は随分と違うものです。
逆に、そうした気遣いが苦手な人や、不慣れでそこまで余裕のない人は「いつまで待てばいいの!」などのクレームを受けてしまうこともあります。
人が何を求めているかを想像し行動に移す。その繰り返しがすんなりとできる人が、カフェバイトのホールスタッフに向いていると思います。
ピークタイムとオフタイムの落差があるところ
忙しいピークタイムとオフタイムの落差に、心身ともに疲れる人は多いのではないでしょうか。
オフタイムのペースで仕事をしていると、ピーク時にはキャパオーバーになります。普段ゆっくりと進められる仕事を、できるだけ素早く正確に、最短経路で行動しなければなりません。
働きながらペースを掴むしかないのですが、慣れたスタッフであっても、例えばお盆などの連休は連日長めのピーク時が続けば疲労します。
しかし一方で、閑散期やオフピークは、時間が進むのを遅く感じて疲れてしまいます。
こうした落差が、カフェのバイトで「疲れたな」「しんどいな」と感じさせます。
体力がいるところ
カフェのホールは基本的に立ちっぱなしの仕事です。座れるのは、途中の休憩のみと認識していた方がよいです。
フラットな靴で働ける職場だとまだよいですが、例えば「ヒール○cmで」などの指定があると体力的にきついですね。
配膳や下膳も、カップアンドソーサーをいくつか運ぶだけならよいですが、いろいろなオーダーがあったテーブルだと一苦労です。
お皿を落としてしまわないように腕に力を入れなくてはいけません。
ホールというと華やかな印象があるかもしれませんが、実際には体力仕事ですよ。
■関連記事
【カフェバイトはやめとけと言いたくなる理由|大学2年間の経験から紹介】
カフェのバイトで楽だと思うところ
次に、私が考える「カフェのバイトで楽だと思うところ」をご紹介いたします。
オフタイムがあるところ
飲食店は、常に忙しい職業ではありません。ランチタイム、ティータイム、ディナータイムのピークこそ大変ですが、そこを乗り越えると少し一息つける時間があります。
その間にカトラリーや調味料を補充したり、やることは細々とあるのですが、ピーク時の慌ただしさに比べると「楽」です。
同僚とおしゃべりしながら次のピークタイムに向けて準備をするのは、楽しい時間ですよ。
賄い付きのバイトがあるところ
バイトのとき、賄いがあると嬉しいですよね。自分でごはんを用意しなくていいのは楽です。
私は飲食ではないアルバイトも経験しているのですが、お弁当を持参しなくてもよいのはカフェバイトならではの利点だと思います。
作業自体はシンプルなところ
初めこそお店ごとのルールや在庫の管理場所などを覚えるのに精一杯になりますが、慣れてしまえばサクサクと進めることができます。
むしろ、覚えたことが自分のものになっているのを感じ、楽しいときもあるでしょう。
カフェのバイトをして良かったと思うところ
では次に、カフェのバイトをして良かったと思うところご紹介します。
対人能力が磨かれるところ
私がカフェのバイトを始めたとき、正直なところサービス精神旺盛な接客はできていませんでした。
また、他のスタッフとも最小限の関わりで仕事をしていました。けれど、一緒に働くスタッフを見て学んだり、お客様と関わる中で、次第に対人能力が磨かれていったと実感しています。
ホールに立つと、とにかく人と接する仕事ですから、いろいろな人に出会うことができます。
そして、「こう言ってみたら喜ばれた」「ちょっとの言葉があるだけで、印象が変わるんだ」という経験が、自分の中に蓄積していきます。
対人だからこその大変さはありますが、自分の糧になることが必ずあると思います。
段取りがよくなるところ
一日の流れが掴めると、グッと仕事がスムーズになります。できることが増えると、自信がついて楽しくなってきます。
ホールの仕事は、特にピーク時は段取りが重要です。
いかにお料理をおいしい状態で提供するか、今一番するべき仕事はどれか、瞬時に判断することをひたすら繰り返します。
習慣的に行いますので、段取りの付け方が自然と身に付きます。
お客様との会話があるところ
ときどき、写真をお願いされたり、おすすめのスポットを尋ねられることがあります。
ちょっとした会話ですが、お客様と和やかに話した日はなんとなく嬉しい気持ちが続きます。
ホールスタッフならではの楽しさだと思います。
カフェでも個人店とチェーン店ではかなり違いがあります。
こちらも併せてチェックしてもらうと良いと思います。
【カフェでバイトをするなら個人経営とチェーン店どっちがいい?】
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カフェのバイトで「きつい」と感じるところ、また「楽だ」と感じるところをそれぞれご紹介しました。
私はカフェでバイトすることで、いろいろなよい影響を受けました。人と接することに対して気軽になりましたし、同じ職場の同僚からはホスピタリティを学びました。
カフェでバイトすると、きついことが必ずあるでしょう。
けれど、糧になることがたくさんある、いろいろな経験をすることのできる職種であると思います。
今「きつい。やめたい」と考えている人、そして「カフェバイトってきつそうだけど実際どうなの?」と気になっている人にとって、この記事が何かの参考になれば嬉しいです。
コメント